9月9日に日産は、「ゴーン被告によって不当に支出された金額は総額約350億円。これに対して賠償の訴訟を起こす」と、発表した。この数字を皮肉に読むと、次に解釈できる。
「ゴーン被告に350億円持っていかれても、彼がそのまま経営を続けていれば1000億円強という利益が19年度第1四半期にあったかもしれない」
西川氏の経営によって日産が失った利益の規模は、これほどにも大きいのだ。「経営者は結果がすべて」という言葉が正しいとすれば、西川経営の通信簿は赤点だけが目立つ。
人員削減をして自分は……
ゴーン氏が去り、西川氏が真に総帥権を持つようになってからのこの1年、日本を代表してきた名門企業に、大きな良いニュースは聞こえてこなかった。売上は2桁以上の減収で、車種別の売上順位は下がるばかりで、話題をさらった新車の発表も記憶にない。新技術の開発や新しい製造拠点の開設、新ビジネスモデルの話題もあっただろうか。
(この項 続く)
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