2019年9月12日木曜日

日産、西川社長解任は当然…不正に報酬水増しの一方、社員1万人削減&利益99%減(1)

(写真:つのだよしお/アフロ)
日産自動車の西川廣人社長兼CEO(最高経営責任者)の突然の辞任は、本人の本意ではなかった。詰め腹を切らされたかたちに至った直接の原因は、自らの報酬のかさ上げ問題だったが、西川氏への社内外からの批判は根強かった。

 西川氏の挫折は、何よりカリスマだったカルロス・ゴーン前会長を放逐した後に、自らが十分な経営実績を残せなかったことにある。思わぬかたちで経営トップのバトンを受け取ってしまった側近型経営者は、過渡期に放り込まれた大企業の舵取りを取れなかった。では、その後任にどんな人材が登場するのか。日産の悩みと苦悩はまだ続くだろう。

とどめを刺したのが報酬かさ上げ問題


日産は9月9日に記者会見を開き、西川社長の退任を発表した。9月16日付での辞任という形式になるが、9日の同社取締役会が西川氏にそれを要請した。実質的には日産経営陣の総意による更迭である。

(この項 続く)

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