2011年8月30日火曜日

住友電工 世界共通の人事制度



住友電工は世界34カ国に18万人の社員を抱えるという。随分大きい。18万の内、14万人が外国人だという。これほど国際化しているのに、日本の大企業の例に漏れず、現地陣幹部の登用が極めて少ない。現地法人300社ほどの内、現地陣社長はわずか10社ほどだそうだ。

アジアで現地のエリート層が就職したがらない筆頭が日本企業である。それは、意思決定の殆どが本社へのお伺い、現地陣マネジャーの登用の路が他の国際企業と比し極端に低いことにある。

住友電工は、今回「グローバルHRMポリシー」を導入し、詳細はそのポリシーに従って構築していくという。これはおもしろい。その「ポリシー」というのはいわば同社を規定する「人事憲法」となる筈だからだ。となれば、日本本社もその施政下に置かれなければ首尾一貫しないことになる。同ポリシーには「xxに関わらす」というのが列挙されていて、その中に「性別」とも謳われている。

世界中で上場企業を調べてみると、日本が女性役員、いや上級幹部の登用割合が例えば欧米各国と比べて一桁は低い。というか、女性の役員というのがまだまだ例外としての存在である。

住友電工は自社のグローバル、つまり日本国外を視野に入れて今回のポリシーを導入したのだろうが、非常に近い将来、それへの対応あるいは企業文化的な反応で一番苦悩するのが日本本社となるだろう。

同社は己に課したチャレンジを克服していけるのだろうか。非常に興味がある。

「戦略カード」 発売開始



8月5日のブログで予告したように(本日のタイトルからリンク)、「戦略カード」TMが発売された。
100枚小分けの束が3セットで300枚、1,500円。購入サイトは次となった。

http://www.kjpclub.jp/tokuten

新刊「超実践的 経営戦略メソッド」(日本実業出版社)でその使い方は「戦略カードとシナリオライティング」として詳述している。従来無かった、実際に経営(あるいは部門)戦略を立てるためのツールとなる。これを駆使して「課題解決型の戦略立案」を走らせて欲しい。

2011年8月29日月曜日

英国病 アメリカで発症中




少し遅い夏休みで、久しぶりにハワイに行ってきた。海系のリゾートとしてはやはり世界屈指の行楽地だ。
海辺や街は満ち足りて豊かな人たちが本土から集まってきている。

そんな豊穣の海辺で見たテレビで、
「合衆国の子供の4人に一人が飢えている」
「食糧支援(分かりやすく言えば炊き出し)のお世話になっている人がここ1年間でほぼ倍増して4千万人を超えた」
という衝撃的なニュースだった。

この夏進行している未曾有のドル安、米国債のランクダウンなどと軌を一にしている現象と見ることも出来る。あの世界に冠たる超大国で何が起きているのか。

2011年8月24日水曜日

「超実践的 経営戦略メソッド」 (1) 書評91


いよいよ本日の発刊となった。アマゾンからは8/25に在庫が立つと「お薦めメール」が到着。本日のタイトルからアマゾンの書誌ページにリンクを張った。

今回の本は、私のここ3年間の集大成のようなものとしたつもりだ。自分でもある程度満足感があり、達成感がある。是非たくさんのビジネス・経営者・学者の方々に読んで頂きたい。

本書には3大特長がある。本日から3回にわたってそれぞれのポイントを概説したい。

まず、「戦略カードとシナリオライティング」の技法を初めて詳しく解説した。戦略カードを使って、5つのシナリオ・ステップを踏んでいくのだが、実際に私が書き込んだカードを各章で示したし、そのステップの進め方、書くステップでのシナリオの展開と収束の仕方などきっちり解説した。

「実際に使える」経営戦略立案の技法というわけだ。最後に残った戦略カードを書き写す、「発表用スライド」テンプレートまで無料で入手できるようになっている。もちろんそのスライドでの発表(プレゼンテーション)のやり方まで伝授してある。これ以上にない実際的な解説書だ。

実は、いままで経営戦略を「立案する体系だった方法」というものは先行して見当たらなかった。その当たりの事情については、(2)で述べることにする。

2011年8月23日火曜日

ライブレボリューション 増永寛之社長

2011年8月23日付の当ブログ記事は、「戌年リーマン、読む 聴く メモる」というタイトルの第3者のブログ記事を引用紹介したものだった。その掲載について、ライブレボリューション社側から削除の要請があったので、本日(2013年9月11日)削除する。
山田 修

追記

拙ブログを不自然な形で削除したのは、同社取締役金子真歩氏からの申し入れがあったからである。今日から(2013年9月14日)の私の記事は数回にわたって、経緯を記し私の感想を書き込む。感想とは、同氏の申し入れが如何に不当であり適切を欠いたかということである。両者から弁護士を立ててまでのやりとりとなった経緯を詳らかにしていく。次のURLでその記事に跳ぶ。

http://yamadaosamu.blogspot.jp/2013/09/blog-post_4504.html

徳島銀行 とくぎんサクセスクラブ 講演 160人の経営者



とくぎんサクセスクラブは徳島銀行の取引先経営者の会。大阪地区での年次会で講演。タイトルは「勝ち残る繁栄の黄金律経営」。

160名の参加者となり、「昨年の倍」ということで、会場もホテル日航大阪の大箱に変更となった。私のファンが結構来てくれていたようで、登壇したときに滅多にないような拍手を頂いた。おかげさまで大好評。

2011年8月22日月曜日

ライブレボリューション社は不思議な会社

このブログは昨日の「宇宙一愛される経営」への書評の続きである。

1.急成長している
2.ビジネスの実像が描写されていない
3.40名ほどの陣容に過ぎない
4.年間1万人近くの学卒入社希望者が訪れ、入社までに30回!もの来社を果たすという
5.新卒者の諸調査で1位となっている

1について: 売上げが倍々で伸びていて、年商40億を超したと会社サイトにある。上場していない会社が、年商だけとはいえ財務数字を公表するのは不自然だ。監査はどこの法人なのだろうか。
3と4について: セミナーや面接などを重ねていくというのだが、分母と分子を考えて物理的に可能なことなのだろうか。
5について: 4つほどの項目で1位となっているのだが、それが同じ調査会社である。

書評ではなく、会社評なので、もう1度書く。

「経営戦略メソッド」目次 (3)

「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建、東洋経済新報社)が昨年発売されて、まだよく売れている。
何しろ私も今年同社から共著(「プロフェッショナルリーダーの教科書」)を出したばかりなので、その辺の事情には詳しくもなる。
同書が好調なおかげで、今年の春から「戦略本」のカテゴリーが出来つつあるようななりゆきだ。一昔の「MBA本」の様なことになるか。
私の新著も余慶を受けて、沢山の人に読んで欲しい。

さて、最後の三章の目次。おもしろそうだとは思わないか。

第6章 戦略を実行すると必ず起こる問題に、どう対処するか
1 「新しいやり方」は必ず負の反応がある
2 社員の4分の1に解雇を言い渡した
3 「青い鳥幻想」をまき散らしたのが「ブルー・オーシャン戦略」
4 ユニクロは新しいビジネス・モデル
5 顧客を選んで一点突破「破壊的技術」
6 ゲーム理論は、経営戦略に使えるか
7 「ランチェスター戦略」は使える

第7章 作った戦略を発表し、共有する
1 「きっとそれしかない」と思わせるのが最高のシナリオ
2 作った戦略は全社の承認を得る
3 コミュニケータブルな形にまとめる──発表用スライドとプレゼンテーション
4 戦略発表には前向きで、わかりやすい表現を

第8章 戦略を実際に動かすのは誰か1 モチベーションを上げるために
2 「リソース・ベースト・ビュー」には納得感がある
3 「資源発展対応型の創発戦略」が最も有効
4 後は実践責任でしょう

「宇宙一愛される経営」増永寛之(1)書評90



ライブレボリューション社増永寛之創業社長著、総合法令出版、2007年刊。

同社は、モバイル広告の会社。200年に設立されて以来、年商が急伸しているという(同社サイトより)
43億5000万円(2009年12月期実績)
27億8000万円(2008年12月期実績)
17億9000万円(2007年12月期実績)

同社がまた喧伝しているのは、就職人気で
「最も良かった説明会」
「就職活動中に出会った魅力的な企業」
「今まで参加した中で最も良かった企業セミナー」
「参加して良かったインターンシップ」
などの諸ランキングで軒並み1位に輝いているという。しかも数年続けて、ということだ。同社の就職セミナーには年刊1万人に近い学生が参加するという。社員数40名強ほどの会社だ!?

書評に入る前に、直近の同社情報を持ってきてしまった。感想については、(2)で書くことにする。
この本を取り上げたのは、経営者ブートキャンプ参加者からの「三冊の推薦図書」に入っていたからである。読了して、何か「山田はこの本をどう読む」といったようなチャレンジがあったのかと感じた。

2011年8月20日土曜日

「経営戦略メソッド」目次

数日前に、第1章から第3章までの目次を紹介した。今日はその続き。


第4章 直面する課題を徹底的に洗い出し、何が重要なものか決める
1 困っていること、解決したいことは何だ?
2 聴いて聞いて、聞きまくる
3 社長は寂しく1人ランチ
4 効果的な事業部戦略をチームで立案する方法
5 戦略で大事なのは、分析よりも課題の問題意識
6 観念論だったコア・コンピタンス経営
7 神様、マイケル・ポーターの限界

第5章 「有効な解決策」を思いつくことが戦略だ
1 解決策は無限にある、どうする?
2 売上げを3年で3倍にした「選択と集中」という解決策
3 組織は戦略に従う
4 経営基盤を強化する、あるべき組織の作り方
5 新しいMARCOMを走らせろ──効果抜群の広告戦略
6 解決策は「戦略のタネ」、現場とキャッチボールしながら膨らませろ

第8章まである。

本ブログにバナー広告オファーが(グーグル・アドセンス)




数日前から、このブログの左側に広告が出現するようになった。

私のブログの管理画面に、グーグルからのメッセージが現れ、
「貴ブログは訪問者が多いのでアドセンスによる広告掲載を検討して欲しい」
と。
許可したらこうなった。ブログをクリックする度に、異なる広告が出現するようになっているし、私のブログの性格だが読者層と比較的マッチするような広告が選ばれ出現するようだ。どんなプログラムなのか知らないが、さすがグーグルですな。

2011年8月19日金曜日

ユーシン 社長公募 その後






上場会社で社長公募を行って注目された、自動車部品メーカーのユーシン社。1722もの応募があり、注目された。今年5月、外務官僚(!)八重樫永規氏(49才)が採用され、社長代行として就任していた。試用期間を経て、11月には正式に社長に就任する成り行きだったのだが、

8月の臨時株主総会で同社は、社長昇格人事の先送りと、田邊耕二現社長(77才)の会長兼務を決定した。
経営陣の若返り、後継とは逆行するように見える成り行きである。

私が調べたら、同社は実は以前にも同様な道を辿っていたことが分かった。

「事の始まりは2006年4月のこと。健康に不安を抱えていた田邊社長は、自らの後任探しを引き換え条件に、投資ファンドのRHJインターナショナル(旧リップルウッドホールディングス)から20%の出資を受け入れた。2カ月後にはRHJ側が部品メーカー、ナイルスの元社長である竹辺圭祐氏を新社長として派遣した。ところが、この人事が後々、大きな波紋を広げた。
 わずか1年3カ月後に、竹辺氏は辞任したのだ。前社長の田邊氏を担ぐ、ユーシン社内の生え抜き層が竹辺氏を事実上の解任に追い込んだ。5カ月の社長職空席の後、田邊氏が再登板した。」( ユーシン、社長公募への誤算、日経ビジネスオンライン)

つまるところ、オーナー経営者である田邊氏が禅譲したくないのだ。あるいは揺らいでいる。それにしては、公募などしてあまりにも世間を騒がせすぎてはいまいか。

今回も八重樫氏は結局は社長就任に至らないか、短期日でその職を追われることになるだろう。49才?まだ若いのにお気の毒なことに。


2011年8月18日木曜日

「経営戦略メソッド」いよいよ来週発刊



来週発刊となる段階になった。章立てをお見せしておきたい。本文は全8章。スペースの関係で、このブログでは第3章まで。以下、次ブログで。

本日のブログタイトルから、アマゾンの本書にリンクが張れるようになった。ありがとう、石川さん。

第1章 6社を再生させてわかった、経営のコツ

1 会社経営には、やり方がある
2 3年で半減した売上が次の3年で3倍に!
3 同じことをやっていても、大きくは変わらない

第2章 「戦略カード」と「シナリオ・ライティング」の手法

1 日本語ができれば戦略は立てられる
2 「戦略カード」で思考を定着させられる
3 「ああすれば、こうなる」がシナリオ・ライティング
4 はい、私がミスター・ラッキーです。
5 とにかく最初が勝負
6 リーダーシップを担保するコミュニケーション

第3章 3年目標を出すことからスタート

1 まず3年目標のカード出しをする
2 網羅主義と効率主義
3 売上げを急回復させろ!
4 最も効果があった、「人の組み合わせ」を考える組織戦略
5 風通しのよい企業文化を目指す
6 目標に対して合意を得ておく
7 体系だった経営戦略の立案法は、ほとんどない
8 方向を示した『ストーリーとしての競争戦略』

2011年8月16日火曜日

グーグルのモトローラ買収は大失敗に終わるだろう




グーグルが1兆円近くを払ってモトローラを買収することが発表された。
モトローラで創業一族だったクリストファー・ガルビン氏がCEO会長だったとき、サンダーバードでのCEOフォーラムで私とco-speakerとなっていただいたので、感慨がありブログに取り上げる。

今回の買収で、私が想起したのが日本のバブル時代に旅行会社が海外リゾートのホテルを買収した案件である。幾つもあった、そして皆大失敗だった。旅行提供というサービス業である大手代理店がハードであるホテルを持つと、そこの稼働率を上げようとそのホテル向けの商品開発に注力せざるを得ない。また、高額な投資金額は大いなる財務負担を産む。私が知っている大手の旅行代理店も結局一度は再生手続きとなった。

グーグルは畑違いであるハードに進出してどうしようというのか。川下進出とでも考えているのだろう。
ネットやソフトのようにintangible(形のない)ものと、製品としてのものつくりは全く違う業態だ。そして、異なる業態であるモトローラをてこ入れするために、グーグルはマーケット(ネットやIT業界)に対してのニュートラルな地位を失うだろう。少なくとも、モトローラと同業態の製造業からは距離を置かれる。

1兆円もかけてグーグルは火種を自らに取り込んだ。モトローラ買収は、グーグルの没落の始まりとして後世理解されるだろう。

2011年8月15日月曜日

「独自性の発見」(2)書評89



本書では、成功するための主としてマーケティング的なTIPs(小さなヒント)がそれこそ多数列挙されている。そして、それぞれの項目に対応する企業事例も豊富に挙げられているので、結果大量の情報にさらされる。しかし、それらが提示しているポイントというのは決して斬新なものではない。

沢山読まされて、それぞれの章や項目では異論がないのだが、つまり退屈だ。読み終わって衝撃のような新見に出会った、ということもない。

丁度私が戦略に関する本(「超実現的 経営戦略セオリー」日本実業社、8/24発刊)を書き終わったばかりなので、本書の最終章の「優れたトップはどこが違う」に足が止まった。26章目でようやく、ということだ。ジャック・トラウトは「人材より戦略」という項を立てている。これは、「社長は一人では何も出来ない」という私の主張に通じる。「第一がアイデアで、それを現実化する人を集めて仕組みを作る」というのは、戦略の立案について真実だ。

「戦略は当然正しいものと人に(社員に)思わせてしまう」との指摘はなるほど、と思わせる。指示を受けるのが大多数の社員だからだ。それだからこそ、有効な戦略の立案策定が決定的なことになる。

2011年8月13日土曜日

「経営戦略メソッド」内容紹介(アマゾン)



アマゾンで予約開始された。そこに出版社が掲出した「内容紹介」を掲げる。

内容紹介

外資系を中心に6企業の社長を歴任し、そのすべてをわずか数年で再生させた著者が、
「戦略カード」と「シナリオ・ライティング(ストーリー)」を駆使した経営戦略の立て方、
使いこなし方を自身の実例を交えて紹介する本。

赤字企業や低迷する企業を任され、3年で売上げを3倍に、経常利益マイナス5億から半期で黒字化するなど20年の経営実績から編み出した手法を初公開!

「戦略カード」で急所をあぶり出し、このカードを使った5つのステップで、
「ありそうな」そして「自社に合った」効果的な戦略を作りあげる。
さらに、上司・部下たちにきちんと伝え、全社で共有できるようになるまでを詳述。
あらゆる業種・業態の会社でも使える手法であり、誰にでもすぐに実践することが可能です!

ますます悪化する経営環境のなかで、どう戦略を立てていけばよいのか途方にくれている経営者、
効果的な部門戦略を立てるよう要請されて悩んでいるマネジャー必読です。

「独自性の発見」ジャック・トラウトとS.リウキン(1)書評89



海と月社、2011年5月刊。

ユニーク・セリング・ポイント(USP)確立の重要性を説いている。USP確立の重要性を説いているわけには、本書に強いUSPが見当たらない、という皮肉がある。
ブランドを拡散させないこと、フォーカスの重要性など、図書85「フォーカス」(アル・ライズ、海と月社:本日のブログタイトルからリンク)を彷彿とさせる。というか、2書の著者達は北米で共に著名なマーケティングコンサルタントということで、彼の地で受け入れられている主張なのだろう。主張には別に異論はない。

自説を展開していく上での企業事例では、本書の方が勝っている。きっと、このような著者は「著作に使える」と思える事例記事を徹底的にクリップするスタッフを擁しているのだろう。そうでなければこれだけ目が行き渡らない。

ところが、本書では事例が過大に過ぎ、主張のポイントの方が拡散されてしまっている。つまり、「フォーカス」を主張している書がそれを失っているというべきだろう。300ページ余を読み終わっても、骨太なメッセージが立ち上がらないで、「最初の主張は何だったけ?」ということになってしまった。言っていることはよいのだが、著作としての構成と叙述に難があり、かつ新奇な主張が見られない。

2011年8月12日金曜日

「超実践的 経営戦略メソッド」予約開始 アマゾン



刊行は8月24日だが、アマゾンで予約開始された。アマゾンでの書名登録は、
「6社を再生させたプロ経営者が教える〈超実践的〉経営戦略メソッド」

と、副題までカバー。アマゾンの同書ページにリンクを張りたいのだが、アマゾン書籍へのリンクはいつもエラーとなる。私の「図書シリーズ」(もうすぐ90冊の経営・ビジネス書の書評)でもいつもリンクに失敗して張れない。「URLに不正な文字が含まれます」というエラー・メッセージ。誰か詳しい人教えて欲しい。

ランチェスター戦略研究会200回記念会で講演依頼




ランチェスター協会が隔月で開催している「ランチェスター戦略研究会」。同協会は、提唱者の故田岡信夫氏に連なる、もっとも正統で伝統がある組織。

「研究会」には毎回著名な研究者や経営者が登壇してきたが、回を重ね何と200会目を迎えるという。「200回記念の会に」ということでお声がけいただいた。

私の企業再生事例の一つをランチェスター戦略に引きつけて話す。

9月15日(木) 18:30より 東京神田 学士会館で

公開(有料)で参加できるので、今日のタイトルからリンクを張っておく。

ちなみに8/24発刊の新著「超実践的 経営戦略メソッド」(日本実業出版社)では、幾つもの主要先行競争戦略セオリーを紹介、批判したが「ランチェスター戦略は使える」という項目を書いた。参考にされたい。

2011年8月8日月曜日

印彩杜亭上々(じょうじょう)、上々の滑り出し




三遊亭圓窓師匠に稽古を付けて貰っている、インサイト落語道場、今日はもう3回目。今期が2期で2期から始めた2期生は、今日師匠から芸名を頂いた。
私に付けていただいたのは、印彩杜亭上々(いんさいとてい じょうじょう)。ちなみにインサイトラーニング箱田忠昭社長の芸名は印彩杜亭ボックス。1期生の芸名は皆カタカナ、2期生のそれは繰り返し漢字。こんなことも含めて、圓窓師匠からは「言葉遊びの大切さ」を教えて貰い、またそのようなセッションもある。

芸名の札を開けたとき、思わず
「三遊亭ではないのですか」
と口走ったら、
「それは、プロが前座から修業して、はじめて名乗れる一門名、プロの証し」
と、しかられてしまった。なるほど。

各自が師匠から10分間の稽古を付けて貰う。私は「替わり目」の途中からの部分を割り当てられていて、それを稽古してきた。机の上に座布団を置いた、稽古高座で初めて一席を伺った。どんな具合だったかって?それは-上々だったんだ。

2011年8月7日日曜日

経営者ブートキャンプ、新将命特別講義は「グローバルリーダー」





経営者ブートキャンプ第3期も第4講を実施。課題図書の報告は、「八甲田山死の彷徨」(新田次郎)。当校としては、3期を通じて初めての文学作品。八甲田山で大遭難となった神田隊と、同じ日程で別ルートで全員生還した徳島隊のそれぞれを割り当てられた参加者が報告。後、「リーダーシップ」と「意思決定」の観点から討議。参加経営者の感想が圧倒的におもしろかった、と。その辺の経営書よりよほど示唆に富むなどとも。また新田次郎の筆力すさまじく、その迫力に皆「夏なのに寒気がした」などと。

私が「オペレーション戦略」を1時間、参加者小グループによる各自経営戦略立案プログラムの小グループ討議、最後は新将命特別講師の「グローバルリーダー」。

ここ数年新著を立て続けに出し、全てヒットさせている新先生は、また新しい本を出す体制に。「リーダーの教科書」「経営の教科書」「プロフェッショナルリーダーの教科書」(私たちとの共著)と出してきたので、次は「グローバルリーダの教科書」となると見ている。本日の講義がそのあらすじのたたき台、出発点となるようだ。

ブートキャンプの参加者は、私も含めて講師陣の新著の誕生に立ち会っているし、コメントや質問を出すことによって参画してくれている。しかも何冊もだ。こんなダイレクトな経験が(おまけにこのレベルで)出来るのは他にどこにもないだろう。

2011年8月5日金曜日

カルナック遺跡で「プロフェッショナルリーダー」が発見さる

「カルナック遺跡」という異色のブログに書評が。

この本は厳しい蛇の道突き抜けてきた人たちだからこそ言えるプロフェッショナルな言動が詰まっている。上を目指すなら、よき指南書になるにちがいない。

続きは、本日のブログタイトルからリンクを張った。いろいろなところで取り上げて貰ってありがたい。

「戦略カード」を製品化

いろいろなセミナー、研修あるいは実際の企業指導などで「戦略立案」を指導してきた。全社戦略だったり、部門戦略だったり、技法の骨子だったり、、

今までは市販の情報カードを使って展開してきたが、今回専用のカードを作成することとした。当たり前だがその名も「戦略カード」。登録商標も申請済みである。

きっかけは、今月末に出る新刊「超実践的 経営戦略メソッド」で戦略立案の実際の技法を開示している。その際、専用の戦略カードを駆使して書き込み事例を示して説明した。そのフォーマットをそのまま市販用として準備。新刊の上梓とタイミングを合わせて、経営者JPのサイトからの販売となる。

これを使って、「シナリオライティング」の技法を駆使すれば、容易に各自が自分の戦略を言語パッケージとして形作ることが出来る。

2011年8月4日木曜日

小岩広宣氏のブログで「勝ち抜く経営者になりたいという方には、必携の書」と




三重県鈴鹿市で社会保険労務士として活躍なさっている小岩広宣氏がブログで書評してくれた(本日のタイトルからリンク)。一部を抜粋。

「5人の講師のお話しはどれも素晴らしいのですが、特に私が感銘を受けたトピックを2つ。
まずは、新将命さんの「権威と人望で人を動かす」。
リーダーとマネージャーには、決定的な違いがある。
マネージャーは「権力」で人を動かし、リーダーは「権威」で人を動かす。
だから、マネージャーは部長、課長といった地位(権力)によって、下位の人間に命令することができる。
でも、リーダーは人望(権威)がなければ、社長という肩書だけで人を動かすことはできない
2代目、3代目の後継社長にとっては、ある意味耳の痛い話でもありますね。
この人望には、スキルとマインドの両輪が必要だと新さんは指摘されます。
日本の歴史における、権力と権威の分離にも似た構図かもしれません。

そして、井上さんの「プロフェッショナルリーダーの条件」。
リーダーを目指すなら、「不満の向き」が重要。
人間は絶対に不満を持つ生き物だが、不満には二種類の方向がある。それは積極的な不満と、消極的な不満。
「例の件だが、こうすればもっとうまくいくと思うけど、どうなっているんだろう・・・」というのは、積極的な不満。
「うちの上司は、何をいっても聞き入れてくれない。あれこれいっても、仕方がないよ・・・」というのは、消極的な不満。
井上さんは、ヘッドハンターとして面談するとき、常に「不満の向き」に注目しているそうです。
不満を口にするとき、いつも代替案をプラスできる人は、将来成功する可能性が高い人
社長のヘッドハンター・井上さんならではの鋭い切り口だと思います。


危機を乗り越え、勝ち続けるための鉄則を学びたい方向けの一冊。
ぜひ、参考にしていただきたいです

2011年8月2日火曜日

「プロフェッショナル・リーダー」お勧めの1冊に



Leader's Reader'sというブログは、blogamのビジネス書ジャンルで1位のブログらしい。
本日のタイトルからリンクを張った。

7月20付けの記事で、「今回のお勧めの1冊」として勧めて貰っている。

「プロフェッショナルリーダー」書評

osamusidamasiの本棚 という書評ブログでの掲載。本日のタイトルからリンクを張った。

欧米流の経営手法や考え方が日本のビジネスやアカデミックの分野を席巻して久しい。しかしそれが日本の社会・文化あるいは日本人の性質にどれだけマッチしているのだろうか。例えば“成果主義”が会社の売上や社員のモチベーションに必ずしもプラスの影響を与えていないことは多くのメディアや有識者が指摘しているところである。このような状況を鑑み、私はかねてから欧米流の経営手法を日本にそのまま応用するだけの経営本ではなく、21世紀にふさわしい「日本人の、日本人による、日本人のための経営本」の登場を待っていた。
 幸いにも本書はこのような私の思いを十分に満たしてくれる内容であった。5人の講師が自らの経験で培った知見をもとに論を展開しており、その語り口はわかりやすく、説得力がある。こんなに自分の感覚にしっくりあう経営本に巡り合えた幸せを素直に喜びたい。
 この5人の論に共通するポイントは、会社の趨勢は真のリーダーシップを有する経営者次第であるということだ。そのことを豊富な実例を通じてまざまざと見せつけられた。
 ただし優れた経営者になるための秘訣は十分に記述されているが、自分の後継者をどのように育成するのかについてはあまり触れられていなかったように思う。ぜひ後継者育成に対する講師の方々の知見を披露してほしい。
 本書は、これからの様々なビジネスシーンあるいは職位が変わるたびに再読したほうがよい。そうすることで本書から新たな発見や知見を引き出すことができるからである。そういう意味で、本書はまさに“生きた教科書”であるといえる。

(星5つ)

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「プロフェッショナル・リーダーの教科書」今週のお勧め本に




品川駅構内の大書店(ブックエクスプレス)で、「今週のお勧め本」として、登りは立つは、平積みの中央に於いて貰うは、という扱いをして貰っている。

「超実践的 経営戦略メソッド」8・24刊行 表紙




日本実業出版社から8月24日に刊行される新著。表紙が上がってきた。上品だけど力強い。
とても良いと思う。