2016年9月25日日曜日

奇跡の小国・ポルトガルがヤバすぎる!なぜ日本企業の進出殺到?最高の治安、親切で真面目(4)

安全・安心の国



 第3の都市はコインブラだが、人口わずか10万ほどの小さな旧都だった。13世紀初頭に創設されたコインブラ大学は世界有数の古い大学で、それを巡る観光が当市の主要産業だ。日本でいえば名古屋というより京都の風情だった。

 観光はポルトガル全体でも主要産業で、ほかに目に付いたのは水産業とコルクの製造くらいだった。のたらを世界で一番食べる国だそうで、レストランの店頭には「たらの干物」がたくさんぶら下げられている。大きな産業が少ないことも、この国をして外国からの投資誘致に積極的にさせている。

「Brexitによるポルトガルへの影響の程度については、まだイギリス側からEUへの正式通告を待っている段階なので、現時点ではわかりません。Brexitがどう進展するにかかわらず、ポルトガルは事業や投資に向いているロケーションにありますし、EU市場に対応するために進出しようとする日本企業を歓迎します」(同)

(この項 続く)

2016年9月24日土曜日

奇跡の小国・ポルトガルがヤバすぎる!なぜ日本企業の進出殺到?最高の治安、親切で真面目(3)

 そんなポルトガルに進出する日本企業が増えている。ポルトガル政府の投資経済委員会で企業投資担当であるミゲル・ガルシア氏に取材した。

「日本からは約70社が進出しています。製造進出しているのは、信越化学工業、カゴメ、昭和電工、根本特殊化学などです。特に自動車関連ではトヨタ自動車デンソー、三菱ふそうトラック・バス、矢崎、内山工業、メッツなどがあります。

一番の投資企業は富士通です。最近北部ブラガ市で100人の技能職を採用しました。さらに数百人の採用を進めています。同社は2008年にリスボンに進出して以来、すでに1000人近くも雇用しています。

丸紅は仏エンジー社(世界第2位の電力・ガス供給会社)とのパートナーシップにより、ポルトガルで第2位となる発電量を有しています」

(この項 続く)

2016年9月23日金曜日

奇跡の小国・ポルトガルがヤバすぎる!なぜ日本企業の進出殺到?最高の治安、親切で真面目(2)

小国に約70社の日本企業が進出しているわけ


 首都は最大都市でもあるリスボンで、そこから北へ300kmほど行くと、第2の都市ポルトがある。これらを東京・大阪と考えると、2つの間に位置する第3の都市コインブラは名古屋ということになる。

 市内人口が約55万人で周辺地域も含めると約280万人というリスボンから、旧都コインブラまでは観光タクシーを調達した。温暖な地域に属するこの国は、リスボンを出ると緑が深い美しい地勢が続く。ところどころにコルクの樹林が続き、コルク製造では世界一だ。自然の深さに比してずいぶん立派なハイウェイ(高速道路)網が張り巡らされている。運転手に尋ねると「EUからの借款によってハイウェイが整備された」という。続けてその運転手がこう言った。

「私たちは多額の債務を抱えたが、大丈夫、きちんと返していく。私たちはポルトガル人だから」

 ギリシャとは違うのだ、と言うのだ。勤勉で誠実なことを誇りに思っているのがポルトガル人なのである。

(この項 続く)

2016年9月22日木曜日

奇跡の小国・ポルトガルがヤバすぎる!なぜ日本企業の進出殺到?最高の治安、親切で真面目(1)

ThinkStockより
 6月にイギリス国民投票においてEU(欧州連合)脱退が選択された、いわゆる「Brexit」は、EUとイギリスという両当事者以外にも大きな波紋をもたらした。もっとも影響を受けているのは、イギリスへの進出を検討していた企業群だろう。イギリスで製造してヨーロッパ大陸側に輸出することを計画していた企業は、早急の課題として他のEU加盟国内で代替する製造立地を模索しているはずだ。

 EUに加盟している国は、イギリスのほかに27カ国もある。そのなかでどの国が製造拠点の進出に好適となるのだろう。現下の状況でにわかに脚光を浴びてきたのが、ヨーロッパ大陸最西端にあるポルトガルだ。面積で日本の4分の1、人口は1000万人を少し超すこの小国の実情を知るべく、私は8月末にポルトガルを8日間訪れた。

(この講 続く)

2016年9月15日木曜日

焼酎業界首位 「霧島酒造」の戦略にビジネスのヒントあり(4)

「先ほど差別化の重要性を説きました。ただ、“徹底的に”と言っても背伸びをしすぎず、身の丈に合った方法でアプローチしていくことが大切です。

英語力を磨くとしても、長らく英語から遠ざかっていた人が、いきなりTOEIC900点以上を狙うのは現実的ではない。まずは英検2級レベルで十分。

ひとつ目標をクリアしたら次のスキル、また別のスキルに移行させていく。10年くらいかけて、3つほど身につけると強力な武器となり、その後のサラリーマン人生がスムーズに運ぶはずです。職場で働き続けても出世・昇給が望めるでしょうし、より大きなリターンを求めて転職してもうまくいくでしょう」(山田修氏)

 クロキリ戦略はサラリーマンはもちろん、経営者も手本になりそうだ。


(この項 終わり)

2016年9月14日水曜日

焼酎業界首位 「霧島酒造」の戦略にビジネスのヒントあり(3)

■身の丈に合ったアプローチ

 宮崎県に本社を置く霧島酒造は、福岡県を“戦略地域”と位置づけて01年に進出。販売量を3年で倍増させた。するとイケイケ路線から一転、慎重路線に転じる。

マーケットの大きい首都圏や関西を後回しにし、福岡と同サイズの広島や仙台をコツコツ攻め続けた。点をつくり続け、それが徐々に面となり、最後に残ったのが東京だが、攻め落とすのに長い時間は要さなかった。

03年当時、黒霧島の東京での販売シェアは1%余だったが、12年、東京どころか全国の焼酎業界でトップの座に躍り出る。

(この項 続く)

2016年9月13日火曜日

焼酎業界首位 「霧島酒造」の戦略にビジネスのヒントあり(2)

ビジネス評論家の山田修氏が言う。

「いわゆる弱者が強者に勝つために経営資源を集中させる戦略です。一点突破、全面展開のランチェスター法則とも呼ばれます。


この手法はサラリーマンにも極めて有効です。ポイントは会社の同僚との出世競争やライバル他社に勝つため、何か一点に時間と金をかけ、徹底的にスキルを磨き、差別化を図ること。

極めるのは、語学でも会計でも何でもいい。座学でなくても構いません。営業マンならオタクばりに扱う商品の知識を蓄えてもいいし、営業地域をシラミ潰しに歩き回るのでもいいでしょう」


(この項 続く)