発表で教授が主として報告なさったのは、「介護離職を予防するための両立支援対応モデル導入実証実験」(厚生労働省)だった。得られた回答サンプルは4万件を越したという。
この調査で「就業継続見込みが強い」と自ら回答した社員たちについて、いくつか関連している環境が示された。
1.自社の両立支援制度について認識している
2.行政や地域の介護支援制度について知識を持っている
3.恒常的な残業が比較的少ない
4.有給休暇を消化しやすい
5.上司とのコミュニケーションがとれている
学会にしては大いに具体的で身近な問題についての発表であり、多くの人にとっても参考になるであろう。
(この項 終わり)
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