米国本社の新CEOは明快な戦略を描いた
米国本社では、近年の業績悪化を受けて3月にスティーブ・イースターブルック氏がCEO(最高経営責任者)に就任した。米国企業のCEOというのは、株式市場から絶えざる圧力を受けるので業績改善への意欲が強い。同氏も着任すると、ただちに「戦略上の優先事項を白紙にする、差し迫った必要性がある」と危機感を示した。
具体的には、世界で展開している市場を、地域ではなく市場としての成長特性で次の4つに分類し直した。
・米国(最大の市場)
・業績を牽引する市場(フランス、オーストラリア、イギリスなど)
・高成長が期待できる市場(中国、ロシア、韓国など)
・基礎的市場(日本、中東、中南米、インドなど)
日本が属する「基礎的市場」とは「その他の市場」ということで、戦略的優先順位が低い。
(この項 続く)
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