「人財採用のレシピ」では(1)第一印象(2)適性(3)やる気が、いくつかの項目と共に掲げられている。おもしろいのは、高齢者施設だからこそ、若い美男美女サポーター(職員)が喜ばれるという点だ。
「面接でカネ(待遇)のことを聞く人は採用しません。弊社は働きがいを提供しますし、自らの貢献や成長に喜びを感じる人をサポーターに迎えています。ですから当初6カ月の採用としています。弊社の企業文化との適応を、しっかり観察するためです」
いかなるビジネスも営利事業の側面がある。しかし、松田氏はデイケア事業の社会的責任も強く自覚している。
「私たちは、緊急や異例の受け入れを断らない、というポリシーでやっています。私たちがお預かりをお断りしたら、そのお年寄りはどこへ行けばいいのでしょう。特殊ケースで介護しなければならないご家族の負担は、限界を超えてしまいます。今後は、デイケアを補完したりする関連事業への展開も考えています」
ベンチャーというとITなどのイメージが強いが、サービス産業で、かつ健康福祉の分野で戦略経営に打って出た、とびっきりHDの経営は注目に値する。
(この項 終わり)
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