2012年4月14日土曜日

【実践!戦略立案技術】(6)



◆経営戦略の時間枠は3年

全社戦略でも部門戦略でも、これから改めて経営戦略を立てるなら3年という時間枠で考えるのがよいでしょう。5年後や10年後だと遠すぎて、ミッションとかビジョン、あるいは夢を語ることにしかなりませんし、1年後では来年のことなのであまりに近すぎます。これからの3年間に何を行い、どんなことを実現したいのかをはっきりと言語化して定着させるのです。

3年間の戦略プログラムを策定するために、前回示した「5つのステップ」を踏んでいきます。

「戦略カード」(市販の「情報カード」で代替可)を使って、3年後に実現したい企業目標を書き出します。「1枚のカードに1項目を、1つの文章で」を原則に、できるだけたくさんのカード出しをします。

カード出しをする際は、集中できるように隔絶した環境で、十分に時間をかけましょう。文を書き下ろすことで、「思索の洗い出しと定着」が実現し、手で書くことにより連想が湧きます。私はこれを「1人ブレーンストーミング」と呼んでいます。

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