2012年4月27日金曜日

「ダイナミック競争戦略論・入門 」河合忠彦 書評136(4)

出典:同書149p

直線と曲線(1)

河合教授がダイナミック・ワールドを敷衍しているグラフには、議論が進むに連れ、幾つもの直線と曲線、そしてそれらに囲まれた領域群が示される。

領域分けはそのまま10種類以上の「ダイナミック戦略のタイプ」(表6-1)に対応するとして、図示解説されているわけだ。

縦と横に配される直線群は、「価格」と「機能」に対応する、あるいはそれらに対する傾きなので理解しやすい。問題は、曲線だ。これらは「消費者満足曲線」とされる。

ダイナミック・ワールドのグラフは、実は直線だけでは成立しない。直線に対する「傾き」と「広がり」を有する曲線を配することにより、それぞれの「領域」が発生している。あるいは発生しうる。

(この項続く)



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