中央大学ビジネススクール河合忠彦教授著、有斐閣、新刊。
「ポーター理論の7つの謎を解いて学ぶ」という副題が興味を引く。競争戦略論の教祖、マイケル・ポーターのセオリーについて、日本屈指の経営戦略論の学者が「もの申す」という風なタイトル立てではないか。
そして、本書のポジショニングも実際その通りなので、経営戦略、なかんずく競争戦略論に興味のあるヒトなら目を開かされるところが多い。
河合教授のアプローチの特徴は、ポーター・セオリーを含む、競争戦略セオリーを「価格」と「機能」による2次元グラフを使って解説するところにある。戦略セオリーを幾何学的に図式して、ユニークな直線、曲線によって既存セオリーの分析・解説をしているばかりが、ご自分の「ダイナミック競争セオリー」も展開・解説している。
(この項続く)
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