2015年1月16日金曜日

『すべては「売る」ために―利益を徹底追求するマーケティング』セルジオ・ジーマン 書評219(1)

海と月社、2010年刊、原書は1999年刊。マーケティングのコンサルタントが出しそうな本と思って開いたら、なかなかおもしろかった。

それは一重に著者の経歴による。何しろ、コカコーラ社のCMO(Chief Marketing Officer)だった人物で、あの悪名高い「ニュー・コーク」を送り出した。これが恐ろしいほどの大失敗で、同社は数ヶ月を経ずして「コーク・クラシック」という名のもと、元の味に戻してしまう。

ジーマンは同社を追われるのだが、CEOが代わり、2年後に復職する。本書では、
「ニュー・コークを出したので、コークの旧来の味の良さが強烈に米国民に認識された」
などとしているが、強弁ということだ。

しかし、ジーマンの同社での経験譚はなかなかおもしろい。それは、何しろ何と言っても、、、

(この項 続く)

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