たとえどんな大企業であろうと、経営者がオーナー企業的に即断即決で意思決定していくこと自体は別に悪いことではない。ただし、「それがうまくいっていれば」ということだ。西久保氏の発注行為は今となっては同社を決定的に追い詰めてしまっている。経営者としては最悪手を打ってしまったとしかいいようがない。
キャッシュ・フロー的に窮状に陥った同社は、投資ファンドに数十億円規模の出資を求めていると報じられている。一方で、オペレーション的には日本航空に加えて全日空とも共同運行というかたちでの援助を求めている。しかし、共同運行は開始されるにしても早くて3月となる。投資ファンドのほうはその共同運行の成り行きを見て出資可否の判断決定を行うとみられている。
今後2~3カ月の間にスカイマークの命運が決まる。いずれにせよ、西久保氏はしかるべきかたちで経営責任を取るべきといえよう。
(この項 終わり)
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