2015年1月31日土曜日

浦中宏典氏 サハラマラソンに出走(3)

●1件1億円も…資金はネットで集める?勝手に株式店頭公開できる時代に            なんとも稚気とオリジナリティに溢れ、おもしろいではないか。浦中氏の場合は募集サイトを独自に立ち上げたが、クラウドファンディングを募集する共同サイトはすでに幾つも存在する。
 
2013年の実績では、世界中で5100億円以上がこれらの公募サイトを通じて投資されたという。海外では1件で1億円規模の資金を集めたプロジェクトも出ている。募集されているプロジェクトは、今のところ公共性やチャリティ性の高いもの、趣味嗜好性の高いもの(映画や演劇などの実現化)などが多いようだ。
 
 しかし、その構造を観察してみると、クラウドファンディングには大きな可能性が隠されている。つまり、チャリティ性や趣味性の高いプロジェクトだけでなく、単純に資本募集をめざす資本市場として発展しうる。

 つまり株式の店頭公開をネットの世界で“勝手に”できる。というのは、サイトの設置をオフ・ショアにしてしまえば、各国財務当局の規制外となるのだ。仮想通貨として世界中に広まったビットコインと同様な構造だ。

 現在複数発足しているクラウドファンディング運営サイトのどこがいち早くこのことに気が付き、非公式株式市場の起業に走っていくだろうか。一方、出資者側の立場からすれば投資機会が広がるが、規制されていないということは保護もされないということで、リスクも大きなこととなる。今後のクラウドファンディングの隆盛を興味深く見ていこう。

(この項 終わり)
 
 
 

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