2014年5月9日金曜日

できるリーダーは3年戦略をきちんと創って進む!(4)


(2014年5月8日ITmediaエグゼクティブより転載)

「戦略カード」で戦略シナリオを走らせる!


 「ステップは理解できたが、どういう具合に進んで行けばいいんだ」と途方に暮れるマネジャーが多いと思います。というのは当たり前ですけれども、上記のステップに入れていく内容は自分の頭の中からひねり出すしかないのです。

 これを「概念の言語化」と言いますが、逆に言えば「回答は自分の中にある」ということです。自分の中にある考えを、戦略ステップに応じて並べるのです。でもほとんどのマネジャーは、そんなことに慣れていませんし、訓練されていません。実際、何も助けが無ければ戦略など都合良く湧き出てくるものではありません。そこで使える「思考ツール」があるのです。それが「戦略カード」というものです。「戦略カード」は大きさ・厚さが市販の情報カード(「京大式カード」ともいわれます)と同じものです。

 このカードを上述「5つのステップ」の最初の4つのそれぞれのステップで、「カード出し」と「カード選び」という段階を踏んで進めていきます。そのやり方のことを「シナリオ・ライティング」と言います。経営戦略とはつまり、仕事の進捗や成功に関するシナリオを紡ぎ出すことです。

yamadacard1.jpg 戦略カード 127x75ミリ


(この項 続く)