2014年5月11日日曜日

孫正義と柳井正 科学的なユニクロ、勝負のソフトバンク(8)

ユニクロ柳井正の農耕民族経営 同じことの繰り返し&精緻化で同一事業領域を深掘り


ファストリがグループとして傘下に入れている企業やブランドは次のようにすでに10以上ありますが、いずれも衣料業、あるいはその流通業といえます。

・CANDISH(キャンディッシュ):靴全般の小売店ならびに婦人靴ブランド
・GU(ジーユー):ファミリー向けカジュアル衣料ブランド
・セオリー:アメリカ発の総合ファッションブランド(09年7月に完全子会社化
・株式会社キャビン:婦人服専門店チェーン(07年12月完全子会社化、10年9月にリンク・セオリー・ジャパンに吸収合併)
・ZAZIE(ザジ)
・Real Riche(リアルリッシュ)
・e.a.p.(イーエーピー)
・enracine(アンラシーネ)
・we-nge


 近年、ファストリはミーナという商業施設を展開し始めましたが、これも衣料流通業の延長線上ということで、「ドメイン・ジャンプ」を試みているわけではありません。柳井氏は衣料を核としたM&Aには引き続き意欲的で、14年3月にはアメリカの衣料大手Jクルー社をめぐる50億ドル規模での買収交渉があったと報道されました。ただしその後、合意に至らなかったとも報道されました。

(この項 続く)