2014年5月10日土曜日

できるリーダーは3年戦略をきちんと創って進む!(5)

創った戦略、発表しなければ意味が無い


 さて、「戦略カードとシナリオ・ライティング」技法によってひねり出し、選び残したカードは約30枚に上ります。それらのカードは「5つのステップ」により並べられているので、全体がそのまま「3年経営戦略」を構成するのです。約30枚のカードの並びのことを「シナリオ・ツリー」といいます。

 作り上げた「シナリオ・ツリー」をどうやってヒトに伝えればよいのか、つまり発表すればよいのでしょう。それには、ちゃんと「戦略発表用スライド」というテンプレート(書き込めばいいだけのパワー・ポイントのファイル)があるのです。パワー・ポイントに指定されたスライドのそれぞれに対応する「戦略カード」を転記して行きさえすれば、「発表用スライド」が完成します。

 「戦略はコミュニケータブルでなければならない」ということです。上司の承認を得たり、部下に発表することによって、自部門が目指す目標や方法論、途中での課題や対処などを全て共有して貰うことにより、その戦略は初めて発動し、実践されるのです。
 


(この項 続く)