近代ビジネスになったナパのワイナリー経営
14年の国際ブドウ・ワイン機構の調査によると、アメリカはワインの消費量世界1位である。一方、生産量では世界第4位だった。圧倒的な消費(需要)に対して、世界最高評価となった地ワインの供給が少ないという構造だ。ビジネス的に大きなチャンスが目の前に広がっているので、製造適地であるカリフォルニアでのワイナリー活動はますます活発になってきている。しかし「ナパ・ワイン」を名乗るには制約があり、ナパで収穫されたブドウが85%以上使われていなければならない。
辻本氏は、ワイナリーの経営に100億円以上を投じてきたといわれる。ナパ地区にある400のワイナリーは、投資案件としてみれば適当な金額範囲なのか、オーナーには企業家、弁護士、医師、通常の企業などが多い。ワイナリーが単純に農家、農業であるヨーロッパのそれとは運営の趣が違う。ワイナリーとしてのM&Aや、従事する技術者の引き抜きなども多い。
(この項 続く)
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