2012年6月17日日曜日

「スティーブ・ジョブズ I・II」 ウォルター・アイザックソン 書評140(1)

講談社、2011年刊。 ご存じベストセラー。

長すぎる。これだけのスター経営者についての極め打ち本となると、商業主義が働き、上下本としたくなるのだろう。ジャック・ウェルチ「我が経営」もそうだった。

そして、両者に共通して言えることは、該当企業の経営を始めてからの部分がおもしろく、示唆に富む。出自とか、生い立ちとか、その企業に辿り着くまでの話などは(一応おもしろいが)、本筋ではない。ということで、本書もIIの方だけ読めば必要にして十分だろう。つまり、ジョブスがアップル社に復活してからの時代である。

ジョブスはある種の性格障害だったわけだ。徹底、執着、攻撃性など通常の経営者では決して獲得できない。また獲得したいと思わない。

(この項 続く)

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