2014年10月2日木曜日

LIXIL、伝統的日本企業に欧米流経営導入、藤森義明社長を賞す(2)

日本メーカーが生産・販売する洗浄便座の特性を整理すると、次のようになる。

(1)一つの商品が、多くのマーケットにまったく出回っていない。つまりそのマーケットでは新製品である。もしくは存在しているのに販売されていないので「未製品」というべきか。

 (2)商品に対する限定されたモニタリングでは、素晴らしい評判である。

 (3)価格帯が参入障壁とは思われない。少なくとも欧米では抵抗感のない商品として迎えられるだろう。ただし、都市による水道事情がある程度の障壁となる可能性もある。

 (4)マーケット規模は無限であり、普及しているのは日本だけ。 

こんな状況で、日本を訪れる観光客が十年一日のごとく「こんなものは母国では体験したことがない」と言い続けているのは、TOTO、INAX、そしてパナソニックなど、大手洗浄便座メーカー各社の罪悪ともいえるほどの怠慢だと感じてきた。

ところが、INAXを傘下に収めるLIXILグループが近年、海外進出を加速させている。

(この項 続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿