2014年10月16日木曜日

『日本電産 永守重信、世界一への方程式』(田村健司) 書評213(1)

日経BP社、2013年刊。永守社長と柳井社長のトークショーに出かけたので、永守本を何冊か取り寄せた。柳井本の方は正直結構読んだので、今日は永守本をとりあげる。

著者は日経BP誌の記者で長年日本電産と永守社長を取材し続けてきたという。こういう経営本は、経営者本人より、取材者やドキュメント作家が書いた方が客観的でかつ経緯を詳らかに出来ることがある。本作は、成功した方の例だ。

日本で創業社長にして「兆円単位」の事業を育てたのは、他にも例を挙げることが出来る。しかし、M&Aという手法を早くから駆使して、しかも数十社にのぼる外部の会社を統合してここまで成長させた経営者としては永守社長しかいない。その経営技法は大いに注目に値するし、only oneと言える経営者であり事業家だ。

何十件というM&Aを経て永守社長が練り上げたその技法とは本書によれば、例えば次のようなものが有る。

(この項 続く)

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