2014年10月17日金曜日

『日本電産 永守重信、世界一への方程式』(田村健司) 書評213(2)

まず敵対的買収はしない、ということだ。1回だけTOB(公開買い付け)を仕掛けたところ相手企業が忌避防御をして成就しなかった、とある。それ以来、時間を掛けても友好的なM&Aに徹しているとのこと。

次に高づかみの買い物はしない、という原則を貫いていること。具体的にはEBITDAで10倍以上の会社は諦めるとしている。

三つ目は、相手方会社の経営陣の入れ替えやリストラは行わない、ということだ。永守氏自身が会長として取締役には連なる。買収先の人材や技術こそがターゲットだということだし、この方法により先方のモチベーションが保たれるという。

これらの原則を保持した上で、M&A直後の関与はとても徹底している。例えば、、、

(この項 続く)

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