2011年12月2日金曜日

「経営者の器」 連載(16)

◆後継経営者は信頼できる先に預ける


候補となる子供・親族を検討する際には、長幼や男女の別、あるいは血縁の疎近などよりも「経営者としての資質・可能性」を第一に考えるべきだろう。「自分の会社を次の世代で一番幸せにできるのは誰か」ということを判断尺度にすることが重要だ。

後継者は、自社に新卒入社させない方がよい。「社長の子供」とわかっていると、いくら「特別扱いしないで欲しい」と社員達に言っておいても、そうはならない。これまで大会社となった同族企業で、何人もの「○○ジュニア」と呼ばれる若手部長とお会いしてきた。残念ながら、20年ほど経ってその会社の新看板のような経営者に育った例をまだ見ていない。

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