2011年12月18日日曜日

「経営者の器」 連載20

◆“若殿”を支える旗本連を

私はかねてより「社長は1人では何もできない」と主張している。

先代が創業社長だったりすると、新社長がそれに匹敵するだけのオーラやカリスマ性を持っていることは少ない。そこで、他の幹部社員や役員達の補佐などにより経営執行を始動していくことになる。
しかし、いずれ新社長自身の子飼いの幹部達の登用、つまり自分の経営チームを組閣機能させる必要が出てくる。そこで初めて、会社の経営が新しい世代に移るのだ。

そんな“同志幹部”をつくるには、後継者が部長クラスあたりの時代に、本人も入って同じ世代の部課長達と選抜研修を重ねるのも一つの方法だ。“同期意識”が涵養され、後継者の取り巻き的な管理職グループが形成される。そしてその中の何人かが、次代の役員として後継経営者を支えてくれる。

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