2013年5月8日水曜日

『セガが21世紀を支配する』馬場宏尚 書評173(2)

世に名経営者はたくさんいるが、私が実際に謦咳に接して最も感心したのは、中山隼雄社長だった。本書はこの中山社長がセガを急成長させた経緯を詳らかに著している。

そして、当時実際に親しくさせていただいた同社の幹部の方々、駒井徳造副社長(何と競合の任天堂からスカウトされて来た)や入交昭一郎氏(後に社長)などの活躍が記されていて興味深い。

TOY事業担当取締役の上原宗吉氏まで登場していた。上原氏は私がトミー工業時代の直接の上司だった。セガでお会いしたときには本当に驚いた。
「山田君、立派になったね」
とご挨拶を頂いたのに、
「あの時上原さんに左遷されたのを契機に退社させていただいたお陰です」
と、思い切り毒ガスを吹いてしまった。最大得意先の取締役にこれは無かっただろう。

こんな私的な思い出話ばかりでなく、同書が興味深いのは、、、

(この項 続く)

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