アインシュタインが相対性理論を構築したとき、もちろんエンジニアリング面などでの援用などは考えもしなかっただろう。セオリー構築とは純粋に理論的に遂行されるものだ。
経営戦略セオリーの場面におきかえると、私はエンジニアー経営実務家-なわけだ。また私が日々指導している経営者や幹部のことを思い浮かべると、「ダイナミック競争理論」をどう彼らの実務に落とせるかと思ってしまう。本書で展開されているセオリーを理解できるには、少なくとも下記の素養が必要だ。
- ポーターの競争セオリーに対する知識。
- それを、価格・差別化直線にグラフ化されて理解。
- 消費者満足曲線と需要構造の理解。
- PLC(プロダクト・ライフサイクル論)との適合戦略の理解。
- 双曲線を含む複雑な幾何グラフ造形の理解。
マイケル・ポーターで言えば、「競争優位」という単語とその概念は広く知れ渡ったと思うが、その競争戦略セオリーの2項対立的な構造は、経営実務家には殆ど理解されていないのが実情だ。
(この項続く)
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