2012年5月24日木曜日

トヨタ インド50万円車 「イノベーションのジレンマ」克服できるか

タタ社ナノ 欧衝突テスト合格
トヨタが別ブランドを作って、インドで50万円台の車を開発・製造・販売するという。

インドでは地場メーカーのタタ社が20万円台のナノで市場を席巻して以来、外資各社もアルトなど30万-50万円台の車種を投入している。トヨタにはそこまで安価なラインが無かった。

問題は、トヨタが自社で工場を立ち上げ、開発するということだ。「安全や環境面への配慮はしつつ」としているが、そう言うからこそ価格優先を貫徹できるのかということだ。結局は「トヨタ品質神話」に絡み取られてしまうのではないか。

こういう場合、トヨタのDNAを持続することは、戦略的な一貫性を阻害する。解決策としては、地場インドの車メーカーを買収して作らせることだ。しかし、インドにはタタ社の他には適した車メーカーは無いのでは。中国には地場の安価自動車メーカーが三桁も存在するという。戦略好適な解決策としては、中国の安価自動車製造メーカーを買収し、そこをインドに進出させるという方が成功の可能性は高い。

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