2012年2月29日水曜日

パナソニック社長交代、津賀一宏社長の再生戦略は「家まるごと」だ

パナソニック社大坪文雄社長は交代すべきだ、と2月4日のブログに書いた。月を跨がずして、社長交代が発表された。

津賀一宏新社長がTV事業部の出身だと読み顔をしかめたのだが、実際にはプラズマ事業の縮小の実行者だという。それならよいのではないか。

「エコ&スマート」と早くもスローガンを掲げたが、エコもスマートも競合が世界にひしめき合っている。ここは、今現在の「家丸ごと」が良いのではないか。

私がキッチンハウス社で社長だった時代、ハウスメーカーとしてのナショナルの底力と、家の中に使う機器や素材の多様さに強く印象づけられた。キッチンだけの単品メーカーに出来ないことが山ほど在った。

フィリップスライティング社の社長時代には、日本最大の照明機器メーカーである松下電器の総合力には、ここ日本ではとても太刀打ちできなかった。

パナソニックは、これらの強みを「ハウス事業」に結集できる。新築だけではなく、メンテやスマート・ハウス化で商機は計り知れない。総合的に対応できるメーカーはパナソニックが群を抜いている。「強みを追求して利益を保全する」これが経営戦略の王道だ。

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