2014年11月6日木曜日

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』ダニエル・ピンク 書評215(2)

ダニエル・ピンク
本書でピンクが整理したのは、
「自覚したビジネス・エリートには、普通のビジネスパーソンとは異なるモチベーションの機序がある」
ということだ。

「今をときめくベストセラー作家」(大前研一による著者紹介)であるピンクは、自ら何かを明らかにするわけではない。立花隆と同じように、最先端のトピック領域で発表されている学説を発掘して、分かりやすく整理して、これも高級読者の知的興味に突きつけるのだ。

ピンクが繰り返して紹介した学説やそれを担保する実験結果では、
「報酬として金銭的なものが与えられると、その活動は労働に堕し、本心からの興味が失われてしまう」
というものだ。
だから、こころある経営者や労働者は、金銭的な報酬でないものによって活動を行う方がいい。その結果、労働はゲームになり、人は限りなくその活動を続ける意欲を持ち続ける」
というわけだ。

だが、待てよ。

(この項 続く)

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