2014年11月19日水曜日

アサヒビール、なだ万買収の不思議 販売増・認知度向上などの相乗効果期待薄か(1)

11月14日、アサヒビール(東京・墨田区)が老舗料亭のなだ万(同・新宿区)を買収すると発表した。アサヒは、その目的を次のように説明している。

「老舗料亭の経営ノウハウを取得し、外食企業に対する営業提案力の強化につなげることにあり、海外進出を積極化している外食企業に対しても、ノウハウの提供が可能となります。また、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された『和食』文化をリードしてきた『なだ万』ブランドを、グループ力を活用し、日本国内および世界に広めていくことも視野に入れています」(同社プレスリリースより)


 現在アサヒは高級ビール「ドライプレミアム」の販売に力を入れるなどプレミアム戦略を推進しており、その路線とのマッチングを図った買収とみられている。しかし、ビール飲料と高級外食産業に実際どれだけの相乗効果が期待できるのだろうか。この買収がまず違和感を与えるのが、両社の規模の違いすぎる点だ。

アサヒは年商1兆7000億円、、、

(この項 続く)

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