2014年11月22日土曜日

ユニクロ柳井・非情経営の強さ ローソン玉塚「みんなでがんばろう」経営の危うさ(2)

玉塚元一ローソン社長(「同社HP」より)

しかし、あれから15年ほど、玉塚氏の経営遍歴つまりキャリア・チェンジはしばしば華々しく喧伝されてきたが、その話題に伴うような実績を残せてはおらず、結果として「東洋経済」で「負け続けたプリンス」と評されてしまった。 


●「みんなでがんばろう」経営が孕む危険
 玉塚氏の経営スタイルについて、同誌記事は次のように紹介している。


「誰とでも一瞬にして打ち解けることができる。それこそが玉塚の最高のスキルである」
「今はチーム玉塚として、みんなで肩を組んで歩いている」(ローソンのフランチャイズ店舗の有力オーナーの談)
「全社員が考えて、全社員が実行する経営にしていきたい」(玉塚氏の談)

 こうした玉塚氏の経営スタイルは「みんなでがんばろう」という基本方針に基づくものだと推察されるが、実は企業経営上の危うさを孕んでいる。そして実際に玉塚氏は勝ち切れなかった。
 一方、ファストリで玉塚氏を社長から解任した柳井正氏(現社長)は、「君には降りて貰う」と言い渡せる経営スタイルだ。
 前者のスタイルを営業本部長のリーダー・スタイル、後者をCEOとしての経営スタイルと分類できるが、ローソン社長に就任した玉塚氏の本格的かつ最後となるであろう「逆襲」の成功を切に希望する。


(この項 終わり)

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