2014年11月15日土曜日

ベネッセ、“実質的な”経常利益は100億以上の増加?漏洩事故で「血の入れ替え」加速(1)

●ベネッセの業績予想は下方修正ではない

 10月31日、べネッセホールディングスが2015年3月期業績予想を発表した。7月末の四半期短信では、同月に発覚した会員情報漏洩事故を受け、異例の「未定」としていた。今回発表された予想では、経常利益を約265億円としており、前期実績の350億円と比較すると一見、大幅な減額のようにもみえる。

 しかし、こうした見方は誤りである。筆者は9月、週刊誌の取材で次のように述べた。
「情報漏洩事件がベネッセの業績に与える影響は一過性のもので終わるだろう。通年のグループ経常利益が半減する程度で済むのではないか」
「会員に対しての、情報漏洩関連での賠償が約250億円と発表されている。同社(ホールディングス)の近年の経常利益額はおおよそ安定して400億円前後なので、それが今期は半減するほどのインパクトはある。しかし、赤字に陥るようなことはない」

 今回発表された経常利益の予想が265億円ということは、、

(この項 続く)

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