2014年7月11日金曜日

『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(斉藤淳) 書評202(2)

斉藤淳氏は昨年、J Institute社を起業され、自由が丘に開いた塾のブランド名が「J PREP斉藤塾」である。

もちろん教育者ともなったのだが、政治家・学者から経営者へとも転身なさった氏に、私はマーケティング的な発信をお勧めした。なにより、二人と世にいないユニーク、優秀な出自を世に知らしめることだと思い、ご著書の出版を強く勧めたのである。

斉藤さんは国際政治学者として学術書をお出しになっているが、私が勧めたのは文化人、企業人、教育者としての一般啓蒙書だった。斎藤さんのそのような側面が知られれば、PREP斉藤塾の隆盛は確約される、そう思った。

年が明け、待望の第1書が出た。『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)がそれで、私は早速当ブログ書評194として3月に取り上げさせて貰った。
http://yamadaosamu.blogspot.jp/2014/03/blog-post_13.html

このたびの本書は、斉藤氏の教育者としての側面を強く示し、日本の子供たちの学ぶべき領域が指摘されている。小中学生の子女を持ち、グローバルな思考法を身につけさせたいと望む親は是非読んで、教育方針を再考・熟考する縁(よすが)とするのがよい。

(この項 終わり)