2014年7月14日月曜日

『経営戦略全史』 書評203(3) 戦略セオリーvs、マーケティング・セオリー

フィリップ・コトラー
マイケル・ポーターを私が評したのは、
「処女作が生涯の最高傑作となった芥川賞作家みたいなものですかな。」
ということがあった(勿論それだけではない)。例えてみれば『太陽の季節』の石原慎太郎みたいな感じか。高齢となって大物感を漂わせ、いまだ盛んに発言だけはするところも似ているか。

高齢となっても現役教授で盛んに活動しているという点では、マーケティングのグル、フィリップ・コトラーも同じだ。コトラーは83才になる今も、ノースウエスタン大学のケロッグ・ビジネススク―ルの看板教授。同校が北米のマーケティングのアカデミックな殿堂的な立場を保っているのは、一重にコトラー教授の存在があるから。1981年に私は同校を志願して、入学が敵うことが無かった。その時憧れたのが既にコトラー教授だった。何と30年前の話である。

コトラーについては別の参加者に報告して貰った。報告によれば、
「コトラーと言えば、何と言っても、、、」

(この項 続く)