2012年1月22日日曜日

九段クラブで年金問題 遠藤忠彦会員

九段クラブは故水谷栄二先生(写真)の元に国際関係学院での教え子有志が集まり組成した月例勉強会。何とまもなく30年周年となる。21日(土)は遠藤忠彦会員が日本の年金問題を、世界各国の制度や現状と絡めて説明。

遠藤氏はつい最近Benefits & Compensation International誌12月号にPension Reform in Japanという論文を何頁にもわたって発表したばかり。この世界的な専門誌に寄稿すると言うことは、自然科学者がNature誌に論文掲載するような権威有る話である。

遠藤会員の説明を要約すると、
― 60才という日本の年金支払い開始年齢は世界的に一番早い。
― 日本人の平均寿命は世界で一番長いので、支払期間は一番長くなる。結果、支払総額は大きくなる。
― 受け取り者を年金支払者(現役)が支える率は世界で最も高負担。「昔、胴上げ」「今、騎馬戦」「もうすぐ肩車」の負担と推移する。

この算数的な構造から明らかなことは
― 延べ受給額が悪化していくか、
― 税金からの補填が必要か
のどちらかで、野田政権の「不退転の決意」が実現するか。

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