2012年1月12日木曜日

「社長のための勉強法」 連載10

経営者ブートキャンプとは(続き)

 以上のような特長に磨きをかけ、第四期までを順調に開催してきた。参加者の満足度は非常に高い。たとえば第二期の参加者は一人を除き全員が継続受講を望み、致し方なく、ここから継続受講の人数枠を設けたほどだ。

 どのような人たちが参加しているかというと、創業経営者、大企業の事業部長クラス、外資系企業の社長、コンサルタントなど。年齢は上が七十代から、下は二十代の創業社長まで幅広いが、中心は三十代、四十代である。規模的には中小・中堅が過半。「経営の勉強を続けたい」と国内外のMBA保有経営者も毎回数名参加する。もちろん学歴など関係なく、意欲と志のある経営者を歓迎しており、事実、集まってくれている。

 課題図書を読み、書式指定・一ページ限定の感想文の提出を求めたり、戦略カードのカード出しを宿題にしたりと、作業もかなり多いが、皆さん喜々としてこなしている。学期の最初と最後で、経営者としての自覚や技量が明らかに上がる参加者の変化を目の当たりにできることも大きい。起業前に「創業のヒント出し」のつもりで参加した受講生は、「戦略の策定と発表」を契機に思い切ってビジネスを始めてしまい、成功裡な滑り出しを見せている。このように、セオリーだけでない、実践・実効の学びの場が「経営者ブートキャンプ」なのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿