2010年6月30日水曜日
経営者ブートキャンプ実録日記(6)課題図書報告はゼミそのもの
経営者ブートキャンプの最終目標は、各参加経営者が「新たな三年経営戦略」を策定する、というものだ。だから、私の講義も「戦略」に焦点を当てている。
最初の「課題図書」として選定したのは、だからこの分野のスタンダードとして『経営戦略の論理』(伊丹敬之、日本経済新聞出版社)。序章、1・2章、9章をそれぞれ指名し、報告させる。報告各10分、他の参加者との討議各10分。3名のセッションで計1時間。
本書を前に読んだことがあるという人が少なくとも3名はいた。夜の懇親会での感想は、
「学者が書いたものはとにかくつまらない」
現場の経営者ならではの切り捨てだった。
自社紹介(前回の続き)
残っていた4名の人が持ち時間12分、QA5分で、自社のビジネスを説明。最終回の「戦略発表」に向けての初めの基礎データ開示ということでやってもらっているのだが、これ自体が大変好評。
「他の会社、業界の話をそれぞれの社長さんから直接説明してもらうのがとてもおもしろい」
と、参加者の皆さんが言う。
読書課題のサブ・リーディング(発表は無し)として、『成功するデジタル・プレゼンテーション』(箱田忠昭、日本経済新聞出版社)も読んできてもらった。参考にしてもらったのか、プレゼンのやり方も、今回の方がこなれてきたか。
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