2010年6月27日日曜日

「ソリューション・フォーカス」マカーゴウ&ジャクソン 書評(37)


ダイヤモンド社。幾つかの意味で読みにくい本だ。まず翻訳。青木安輝というコンサルタントの方が翻訳されていて、この方は「ソリューション・フォーカス」の教祖様みたいになり、各種セミナーやらコンサルティングを展開されているらしい。

「売り」を求めて手に入れたという点でコンサルタントとしては鼻が効く(優秀)ということなのだろうが、語学の方はどうなのだろうか。こなれない言葉使いが多く、おそらく(原典の方に当たっていないので)誤訳だろうというところも散見する。同氏のある本には「1983年東京大学修了」という表記が、別の本では「卒業」となっているのも、立派なコンサルタントにふさわしく?である。

次に本の厚さだ。著者の主張には別に異議は無いものの、つまるところ5ページで書き表せる内容を350ページ以上に渡って展開している。まことに微に入り、細に入りである。結局、著者の二人もコンサルタントなので、「鬼面人を驚かせる」体裁の大著書が必要なのだ。

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