2010年6月5日土曜日
「最前線のリーダーシップ」ハイフェッツ&リンスキー 書評(31)
経営者ブートキャンプ受講者に出してもらった「他の参加者に読んでもらいたい推薦図書」の一つ。
リーダーシップの各要素を、主として米国の中央および地方レベルの政治力学的なケースを実に豊富にちりばめながら展開している。
本書のよいところは、変革を目指すリーダーシップの輝かしい成功や心得よりも、むしろリーダーシップを発揮することのリスクや失敗譚などに筆を費やしていることだろう。実際、リーダーシップを発揮しようとする場合のパワーポリティクスや、企業内で不可避となる各種の衝突のハンドリングの心得など、類書にはない斬新な視点であり、実際的だ。
ブートキャンプでの課題図書に採用することにした。
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