チムシャーチョイにあるネーザンロードというと、銀座中央通りに匹敵する。食事に出ようと歩いてみたら、以前には軒を連ねていた広東料理や潮州料理のレストランが一つもなくなっているではないか。わずかにレストランとして目立つ看板を出しているのが、わが日本の定食屋、大戸屋くらいである。
飲食店が撤退してその跡には何が出ていたか。大周福という名の、貴金属とアクセサリー屋だ。これが、カオルーン側の繁華街を歩くと、どこにでも出店している。チムシャーチョイに至っては、通りを挟んで出店しているという有様だ。東京でコンビニが幾つも集積出店しているのと同じやり方を同一店舗が行っているわけだ。そして、その顧客対象は本土中国人で、どの店舗も結構な繁盛だ。
チムシャーチョイの方の人出が少し少なくなっているかと感じたが、モンコクなどの庶民的な盛り場の方に行くと、それこそ人出で歩を進めることもままならないくらいの賑わいだった。
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