加藤 はい。この団地はそもそも埋立地だったのです。前回の東京五輪が64年に開催されることになり、それに先立って東京都内で大型トラックの交通規制がとても厳しくなるという情勢がありました。都内で鉄の加工をしていた多くの会社が将来を危惧し、東京鉄鋼販売業連合会が千葉県と交渉して、本団地の造成に至ったのです。
鉄の秋葉原
――270もある鉄関連の事業所は、具体的にどんなビジネスをしているのですか。
加藤 川上である製鉄所というか鉄メーカーからは、板はもちろんパイプや棒状鋼、H形鋼などさまざまな形状の鋼材が出てきます。それらを在庫として保管販売する流通機能があります。それから、ユーザーの使い勝手によりそれらの素材を切ったり、曲げたりする加工機能があります。
(この項 続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿