ロイター/アフロより |
今年に入ると、年明けの1月8日にはイトーヨーカ堂社長だった戸井和久氏(61歳)が鈴木氏に辞表をたたきつけている。戸井氏は昨年社長に就任したばかりで、GMS部門を立て直すエースとして囑望された経営者だ。同氏は鈴木会長からの要求、叱責があまりに熾烈だというので耐えられなくなったとされる。
経営者と資本家の関係
今回、井阪氏の更迭案について創業者でもある伊藤氏が、「イトーヨーカ堂の社長に続いて、今度はセブン-イレブンの社長を外に出してしまうのか」と思ったとしても無理がない成り行きだったろう。
しかも、セブン-イレブン事業は伊阪氏の指揮の下、5年連続で増収増益を達成している。これでは、伊藤氏どころか2人の外部委員がいる指名・報酬委員会でも支持される役員案とはならなかった。
(この項 続く)
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