ロイター/アフロより |
巨星墜ちたセブン&アイ・グループはどこへ行くのか。単身で鈴木氏に代わることができる経営者などそうはいないだろう。セブン-イレブンは好調なのでこのまま井阪体制で進むのが自然な成り行きだろう。結果として伊藤家の信任を得たかたちとなっているので、当面は安定して経営を進めていくことができる。
伊藤氏が今回、このような「創業家の意思」を明示したことにより、イトーヨーカ堂の分離は当面なくなった。といっても、それは伊藤氏の目の黒いうちは、という時間的な限定が留保される。一部で鈴木氏の次男・康弘氏をセブン&アイHD会長へ据える動きもあるなどと報道されたが、前述のような資本構造と資本家の意思の発動という成り行きを見ると、そんな動きは「烏滸の沙汰(おこのさた)」としかいいようがない。
日本の流通業の最大プレーヤー、セブン&アイ・グループの経営の舵を握るのは誰になるのだろうか。
(この項 終わり)
0 件のコメント:
コメントを投稿