2014年1月16日木曜日

『なぜ新しい戦略はいつも行き詰まるのか?』清水勝彦 書評191(5)


清水教授の提言の第3はこうだ。
3.それらのアイデアの有用性は個々に「実験」して確かめて選んだものを「実践」すればいい。

実験?一体どうやってどう評価すればいいのか。どこの規模までが「実験」でどんなところを超えれば「実践」のレベルと捉えるのか?

そもそも時間的、プロジェクト的にどの程度の実験が許容されるのか?まあ、それは企業規模にもよるのだろうが、この本では「3年の間に5つの子会社展開をした場合」があるが、何と「それではとても足りない」としている!大部分の日本企業が単一事業の中小企業であることを顧みると、「一体どうすればいいんだ」とうめきたくなるような「提言」ではないか。

(この項 終わり)