経営者ブートキャンプ第9期のクラス会が銀座で開かれ、招いてもらった。
福岡から弥冨社長も来てくれて、たのしい会となった。弥冨社長はスリランカでホテルを含め意欲的に事業展開を始めているとのこと。
他の皆さんも経営者として一皮剝けた感じで成長している。皆さん頼もしい限りだ。
2016年4月19日火曜日
2016年4月18日月曜日
老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路
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| ロイター/アフロより |
巨星墜ちたセブン&アイ・グループはどこへ行くのか。単身で鈴木氏に代わることができる経営者などそうはいないだろう。セブン-イレブンは好調なのでこのまま井阪体制で進むのが自然な成り行きだろう。結果として伊藤家の信任を得たかたちとなっているので、当面は安定して経営を進めていくことができる。
伊藤氏が今回、このような「創業家の意思」を明示したことにより、イトーヨーカ堂の分離は当面なくなった。といっても、それは伊藤氏の目の黒いうちは、という時間的な限定が留保される。一部で鈴木氏の次男・康弘氏をセブン&アイHD会長へ据える動きもあるなどと報道されたが、前述のような資本構造と資本家の意思の発動という成り行きを見ると、そんな動きは「烏滸の沙汰(おこのさた)」としかいいようがない。
日本の流通業の最大プレーヤー、セブン&アイ・グループの経営の舵を握るのは誰になるのだろうか。
(この項 終わり)
2016年4月17日日曜日
老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路(5)
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| ロイター/アフロより |
30年以上にわたってセブン&アイ・グループで強権をほしいままにして天皇経営者となり、そしてそのまま老境に入ってしまい最後でバランス感覚を失ってしまったとしかいいようがない。
私は、鈴木氏は稀有な経営者だと思っている。その実績・功績は流通業界において比肩できる者はいない。平成の大経営者の一人として、高く評価している。
しかし今回の鈴木氏退任劇でつくづく感じたのは、経営者と資本家の関係だ。伊藤氏が保有する株式の数は、持ち株会社のものも含めるとセブン&アイHDの9.66%(2月29日現在)に上る。筆頭株主である。鈴木氏の名前はセブン&アイHDの上位株主リストに見当たらない。鈴木会長がいかなる功労者、大経営者、グループの総帥だったとしても、株主資本主義の会社では「一介の雇われ経営者」にすぎない。
(この項 続く)
2016年4月16日土曜日
老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路(4)
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| ロイター/アフロより |
今年に入ると、年明けの1月8日にはイトーヨーカ堂社長だった戸井和久氏(61歳)が鈴木氏に辞表をたたきつけている。戸井氏は昨年社長に就任したばかりで、GMS部門を立て直すエースとして囑望された経営者だ。同氏は鈴木会長からの要求、叱責があまりに熾烈だというので耐えられなくなったとされる。
経営者と資本家の関係
今回、井阪氏の更迭案について創業者でもある伊藤氏が、「イトーヨーカ堂の社長に続いて、今度はセブン-イレブンの社長を外に出してしまうのか」と思ったとしても無理がない成り行きだったろう。
しかも、セブン-イレブン事業は伊阪氏の指揮の下、5年連続で増収増益を達成している。これでは、伊藤氏どころか2人の外部委員がいる指名・報酬委員会でも支持される役員案とはならなかった。
(この項 続く)
2016年4月15日金曜日
老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路(3)
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| ロイター/アフロより |
潮時だった鈴木氏
しかし私に言わせれば、大経営者の鈴木氏といえど齢80を越え、近年はその采配に疑問符がつくようになっていた。
たとえば、2015年1月31日付本連載記事『セブン&アイ、株価下落の元凶“お荷物”ヨーカ堂を即刻売却すべき 超優良グループに変身』http://biz-journal.jp/2015/01/post_8770.htmlで私は、不調となっていたイトーヨーカ堂の売却を提言したが、その後に大株主となった米ファンド、サード・ポイントは同年末になって同様の主張の手紙をセブン&アイHDに送りつけている。
また鈴木氏は「イトーヨーカ堂を立て直すまでは引退できない」としていると伝えられていたが、それに対しても「老害への警鐘」としての見解を同記事で示した。
幹部人事についても迷走し始めていた。鈴木氏の次男・鈴木康弘執行役員(51歳)がセブン&アイHD取締役になったことについて、15年4月18日付本連載記事『セブン&アイ、鈴木会長の“逸脱”行為 次男が取締役就任、世襲のような人事の違和感』で次のように疑問を呈していた。
(この項 続く)
2016年4月14日木曜日
老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路(2)
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| ロイター/アフロより |
井阪氏は「相談する人がいる」と鈴木氏側に伝えたそうだ。その相手というのが、創業者である伊藤雅俊名誉会長(92歳)だったという。
3月以降に開かれた指名・報酬委員会を前に、鈴木氏は伊藤氏を訪ね、井阪社長の処遇についての同意を求めた。すると、伊藤氏ははっきりとそれを断ったことを会見で鈴木会長が明らかにして、「こうしたことは初めてで驚きました」と、述べている。それまで伊藤家は経営に関してすべて鈴木氏に一任してきており、両者の信頼関係はとても強かった。
(この項 続く)
2016年4月13日水曜日
老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路(1)
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| ロイター/アフロより |
セブン&アイ・ホールディングス(HD)の鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者)が退任するというニュースは、大きな驚きをもって受け止められた。84歳という高齢になっていたとはいえ、日本にコンビニエンスストアという業態を導入して社会インフラにまで育て上げた。今日に至るまでグループの総帥としてセブン&アイ・グループはおろか、業界全体の発展に尽力してきた。
流通業界における鈴木氏の功績は、ダイエー創業者でGMS(総合スーパー)を確立した故・中内功氏に勝るとも劣らないだろう。企業としてのダイエーが消滅してしまった現在、「残った唯一の巨星墜つ」という感慨が深い。
井阪社長の反乱
鈴木氏の退任は、4月7日にセブン&アイHD取締役会でコンビニ事業を担当する井阪隆一セブン-イレブン・ジャパン社長(58歳)を交代させる人事案が採択されなかったことにある。(この項 続く)
2016年4月12日火曜日
ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(6)
アンヌプリスキー場は、かつてモイワスキー場という名で、その後外資も含めて所有者と名称の変更が繰り返された。そのなかに前述した私の旧社もあった。いまでは地元資本の中央バス観光開発株式会社が経営しているが、湧き立つブームでいつ外国資本に売り渡されるか、予断を許さない。
今回のニセコ行きに先立ち、インターネット上でホテル情報を探した。あるホテルの「口コミ」として次のような投稿を見た。ニセコスキー場のホテルでチェックインしようとしたところ、フロントにいた西洋人の若者から、「パスポートを提示してほしい」と要求されたというのである。客が「私は日本人だ」といっても、「パスポートを」と何度も繰り返されとても不愉快だったという投稿だ。
オーストラリア租界となってしまったニセコである。私たちは異国に遊ぶような感覚で出かければいい。
(この項 終わり)
パスポート事件
今回ニセコに来て思い出されたのは、新潟県湯沢地区のスキー場で起きたリゾート・マンション・ラッシュだ。バブル時代に雨後の筍のように湯沢や石打、岩原などのスキー場にマンション群が林立し飛ぶように売れたが、今ではその取引価格は初期の10分の1程度だともいわれる。
今回のニセコ行きに先立ち、インターネット上でホテル情報を探した。あるホテルの「口コミ」として次のような投稿を見た。ニセコスキー場のホテルでチェックインしようとしたところ、フロントにいた西洋人の若者から、「パスポートを提示してほしい」と要求されたというのである。客が「私は日本人だ」といっても、「パスポートを」と何度も繰り返されとても不愉快だったという投稿だ。オーストラリア租界となってしまったニセコである。私たちは異国に遊ぶような感覚で出かければいい。
(この項 終わり)
2016年4月11日月曜日
ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(5)
豪州だけでなく欧米でニセコの知名度、人気は急上昇している。「ワールド・スキー・アワード」誌の15年版で、リゾート部門では3年連続で1位に選ばれた。宿泊施設でも高級デザイナーズ・ホテル「ザ・ヴェール・ニセコ」が2年連続で、50室以上のホテル部門では「ヒルトンニセコビレッジ」が3年連続で、ロッジ部門では「セッカカン」が2年連続1位に選ばれるなどだ。
外国資本の視線も熱い。ヒルトンビレッジは旧名をニセコ東山スキー場といって旧コクド系だったが、07年にシティグループに売却され、10年にはマレーシアの建設コングロマリットYTLコーポレーション傘下に入った。ヒルトンは運営を受託している。
4スキー場のなかで、花園とヒラフは「ニセコグラン・ヒラフ」として東急不動産が運営している。このうち花園のほうは香港の不動産開発会社パシフィック センチュリー プレミアム ディベロップメンツが所有しているが、運営委託先をパークハイアットに変更して19年からはパーク ハイアット ニセコ HANAZONOとして展開することが決まっている。
(この項 続く)
外国資本の視線も熱い。ヒルトンビレッジは旧名をニセコ東山スキー場といって旧コクド系だったが、07年にシティグループに売却され、10年にはマレーシアの建設コングロマリットYTLコーポレーション傘下に入った。ヒルトンは運営を受託している。
4スキー場のなかで、花園とヒラフは「ニセコグラン・ヒラフ」として東急不動産が運営している。このうち花園のほうは香港の不動産開発会社パシフィック センチュリー プレミアム ディベロップメンツが所有しているが、運営委託先をパークハイアットに変更して19年からはパーク ハイアット ニセコ HANAZONOとして展開することが決まっている。
(この項 続く)
2016年4月10日日曜日
ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(4)
ここでの人気メニューが蟹ラーメンで、その価格が2300円だった。現地関係者に聞くと、外国人ビジターたちは「日本の物価は安い」と言いながら口にしているという。
ニセコにまでスキーに来るような外国人たちは、世界中へ旅行に行くような層だ。たとえば英ロンドンや仏パリなどではビジネス・ホテル程度のシングル・ルームが3万円以上したり、ロンドンの地下鉄の初乗り料金が4ポンド(約650円)するという状況を知っているので、2300円のラーメンでも安いと思うのだろう。彼らからみれば、私たち日本人のほうが貧しいと思える状況がニセコでは現出しているのだ。
昨年3月18日に国土交通省が発表した「平成27年地価公示」で、住宅地の上昇率でニセコが全国1位となった。花園スキー場に隣接する別荘地の地価が平成27年に20%近く値上がりしたのである。各国の富裕層がニセコ地区に別荘を建てたり、コンドミニアムを購入しているのだ。4大スキー場のひとつも「ヒルトンニセコビレッジ」とよばれ、ヒルトンホテル・グループが運営を受託している。
(この項 続く)
ニセコにまでスキーに来るような外国人たちは、世界中へ旅行に行くような層だ。たとえば英ロンドンや仏パリなどではビジネス・ホテル程度のシングル・ルームが3万円以上したり、ロンドンの地下鉄の初乗り料金が4ポンド(約650円)するという状況を知っているので、2300円のラーメンでも安いと思うのだろう。彼らからみれば、私たち日本人のほうが貧しいと思える状況がニセコでは現出しているのだ。
土地価格上昇が日本一
昨年3月18日に国土交通省が発表した「平成27年地価公示」で、住宅地の上昇率でニセコが全国1位となった。花園スキー場に隣接する別荘地の地価が平成27年に20%近く値上がりしたのである。各国の富裕層がニセコ地区に別荘を建てたり、コンドミニアムを購入しているのだ。4大スキー場のひとつも「ヒルトンニセコビレッジ」とよばれ、ヒルトンホテル・グループが運営を受託している。
(この項 続く)
2016年4月9日土曜日
ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(3)
さらに驚かされるのは、外国人スキーヤーの多さだ。「ここは日本か?」と思うような情景だ。ヒラフの町並みの変容にも驚いた。
近代化ではなく外国化という方向への発展である。レストランや居酒屋が並び、それらの看板には大きく英語表示がなされている。内装も西洋風でなければ、西洋人に受ける日本風といった趣だ。中に入れば、これも西洋人だらけだ。ついで、香港、マレーシア、シンガポールなどからのアジア人富裕層、最後に日本人スキーヤーという構成となる。
町を歩けばマッサージ店と不動産業者の店舗が目に付くが、それらの看板にも英語表記がなされている。
当地にオーストラリア人とニュージーランド人が多いのは、あちらでは夏休みとなっているので、2週間程度の夏休みを滞在型で過ごすビジターが多いからだ。ニセコの4大スキー場である花園スキー場のベースにあるHANAZONO308という大きなレストランに入ったら、大型テレビが無数にディスプレイされ、そこに流れている映像はすべて英語のものだった。
(この項 続く)
近代化ではなく外国化という方向への発展である。レストランや居酒屋が並び、それらの看板には大きく英語表示がなされている。内装も西洋風でなければ、西洋人に受ける日本風といった趣だ。中に入れば、これも西洋人だらけだ。ついで、香港、マレーシア、シンガポールなどからのアジア人富裕層、最後に日本人スキーヤーという構成となる。
町を歩けばマッサージ店と不動産業者の店舗が目に付くが、それらの看板にも英語表記がなされている。
当地にオーストラリア人とニュージーランド人が多いのは、あちらでは夏休みとなっているので、2週間程度の夏休みを滞在型で過ごすビジターが多いからだ。ニセコの4大スキー場である花園スキー場のベースにあるHANAZONO308という大きなレストランに入ったら、大型テレビが無数にディスプレイされ、そこに流れている映像はすべて英語のものだった。
(この項 続く)
2016年4月8日金曜日
ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(2)
ニセコスキー場は4つの大スキー場の総称だ。北海道の西側、倶知安町とニセコ町にある。日本海からの偏西風が初めてぶつかり、世界一と評される粉雪を降らせるのがニセコアンヌプリ山(1308メートル)だ。
その山頂付近でつながる、花園、ヒラフ、ビレッジ、アンヌプリの4スキー場で「ニセコユナイテッド」を形成している。それぞれのスキー場で最高標高のリフトからは森林限界を超えているので、山頂まで広大な斜面が広がっていて、ほかのスキー場では望めないような絶景を生み出している。
半世紀もたてばどんな町でも表情を変えるが、ニセコの変貌には驚いた。合わせてゴンドラが3基あり、リフトはそれこそ縦横に掛け渡されている。半世紀前にスキーを担いで2時間かけて山頂まで歩いた時代とは雲泥の差である。
(この項 続く)
その山頂付近でつながる、花園、ヒラフ、ビレッジ、アンヌプリの4スキー場で「ニセコユナイテッド」を形成している。それぞれのスキー場で最高標高のリフトからは森林限界を超えているので、山頂まで広大な斜面が広がっていて、ほかのスキー場では望めないような絶景を生み出している。
半世紀もたてばどんな町でも表情を変えるが、ニセコの変貌には驚いた。合わせてゴンドラが3基あり、リフトはそれこそ縦横に掛け渡されている。半世紀前にスキーを担いで2時間かけて山頂まで歩いた時代とは雲泥の差である。
(この項 続く)
2016年4月7日木曜日
ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(1)
2016年4月6日水曜日
クックパッド、創業者 批判ばかりで具体案示せず 上場企業失格 (7)
上場などするな、一般投資家を巻き込むな
さて、ここで改めて重要になってくるのは、「会社は誰の物か?」という冒頭の命題である。
私の答えは、「株主のものだ」である。クックパッドの場合、佐野氏は最大株主を超えた実質オーナーなのだから何をしてもいい、ということになる。
しかし、それはその会社がプライベート・カンパニーならば、ということなのだ。株式を公開して上場した以上、社会的責任がある。ほかにも投資家が存在するのだ。それらの一般株主は、短期的に株価15%下落という損失を被っている。逆の言い方をすれば、今回の佐野氏側による経営陣交代は市場の支持を得られなかった、市場とは社会ということでもある。佐野氏は、株式公開などすべきではなかった。
自ら招請してきた穐田氏を更迭するのなら、なぜ自らがもう一度社長として先頭に立とうとしないのか、火中の栗を拾わないのか。古い話だが、ヤマハで天皇経営者だった故・川上源一氏は、外部から何人もの大物経営者を招聘してきては更迭するということを繰り返した。私に言わせればたちの悪い経営者だった。夢を抱いてクックパッドに着任したであろう岩田新社長の多幸を祈らずにはいられない。
(この項 終わり)
2016年4月5日火曜日
クックパッド、創業者 批判ばかりで具体案示せず 上場企業失格 (6)
矜持を示した社外取締役
穐田氏を社長に招聘してからは、佐野氏は世界展開事業に専念するとして取締役兼執行役についていた。
株主総会直前の取締役会が3月22日に開かれ、佐野氏が執行役から外された。提言したのは社外取締役だとされる。佐野氏は現経営陣の批判を重ねているが、自らは具体的な方向をはっきり示さないなどの理由で執行役から外された、と報じられている。
この動きにより、オーナーとしての佐野氏のプライドは大きく傷ついたのではないか。株主総会で多数派を得た直後の取締役会で、自らの執行役としての電撃復帰と穐田氏の社長からの更迭を実現したのだ。後任社長の岩田氏は、佐野氏が招聘してきた、前職がマッキンゼーのパートナー・コンサルタントだ。
(この項 続く)
2016年4月4日月曜日
クックパッド、創業者 批判ばかりで具体案示せず 上場企業失格 (5)
経営者も人間なので、完全であるわけではない。いつも「合目的」的に行動するわけでもないし、試行錯誤をしたり集中を欠いたりして不整合と見える動きをすることは珍しくもない。せっかく招聘した2代目社長がとんでもなく成果を出すと、複雑に思ってしまうオーナーは実は少なくない。
最近の例では、LIXILの藤森義明社長はプロ経営者として立派に職責を果たしていたのだが、創業家の潮田洋一郎氏は藤森氏の退任を実現した。潮田氏は、この公開企業の株式の3%しか保有していないが、オーナー的に振舞っているようだし、遇されている。
穐田氏采配下のクックパッドは、好調な業績を示していた。15年12月期で年商(連結ベース、以下同じ)は対前年比60%増、営業利益も65%増である。年商は147億円で営業利益は65億円、その営業利益率たるや44.2%という高率を叩き出したばかりだ。
佐野氏がおもしろく思わなくなった契機のひとつとして、15年5月にみんなのウェディングをTOB(株式公開買い付け)により買収・統合したことだったかもしれない。「料理の分野で伸びていく」としていた佐野氏の範疇を、自身が創った会社が越えていってしまうと感じたのかもしれない。
(この項 続く)
最近の例では、LIXILの藤森義明社長はプロ経営者として立派に職責を果たしていたのだが、創業家の潮田洋一郎氏は藤森氏の退任を実現した。潮田氏は、この公開企業の株式の3%しか保有していないが、オーナー的に振舞っているようだし、遇されている。
穐田氏采配下のクックパッドは、好調な業績を示していた。15年12月期で年商(連結ベース、以下同じ)は対前年比60%増、営業利益も65%増である。年商は147億円で営業利益は65億円、その営業利益率たるや44.2%という高率を叩き出したばかりだ。
佐野氏がおもしろく思わなくなった契機のひとつとして、15年5月にみんなのウェディングをTOB(株式公開買い付け)により買収・統合したことだったかもしれない。「料理の分野で伸びていく」としていた佐野氏の範疇を、自身が創った会社が越えていってしまうと感じたのかもしれない。
(この項 続く)
2016年4月3日日曜日
クックパッド、創業者 批判ばかりで具体案示せず 上場企業失格 (4)
公開会社の場合、上記の要件を満たしていれば誰でも株主提案が認められている。それは資本主義では望ましく、健全なシステムといえる。まして最大株主である佐野氏なら、自分の利害(株価の上下、配当の増減)にかかわることなので、何を提案してもいい。
佐野氏は昨年末よりクックパッドに対して、穐田経営陣の刷新を求める動きをしていたという。年が明け、株主総会に向けて佐野氏自身を社長にするよう株主提案を受けたと同社が発表していた。
しかしその後、佐野氏側と穐田経営陣の話し合いにより、佐野氏側から複数の役員を出す株主提案とする合意が形成され、騒動は一段落したかに見えた。
クックパッドは1998年に佐野氏によりkitchen@coinとして開設された。その後は順調に発展し、09年にマザーズへ上場し、11年には東証1部に市場変更を果たしている。穐田氏は12年に社長に就任している。前職はカカクコムの2代目社長として辣腕をふるい、同社を成長へ導いた。クックパッドが順調に発展して上場まで果たしたので、佐野氏は少し楽をしようとして穐田氏に譲ったと見ることができる成り行きだ。
(この項 続く)
佐野氏は昨年末よりクックパッドに対して、穐田経営陣の刷新を求める動きをしていたという。年が明け、株主総会に向けて佐野氏自身を社長にするよう株主提案を受けたと同社が発表していた。
しかしその後、佐野氏側と穐田経営陣の話し合いにより、佐野氏側から複数の役員を出す株主提案とする合意が形成され、騒動は一段落したかに見えた。
創業14年、楽をしようとして穐田氏を2代目に招聘したのか
クックパッドは1998年に佐野氏によりkitchen@coinとして開設された。その後は順調に発展し、09年にマザーズへ上場し、11年には東証1部に市場変更を果たしている。穐田氏は12年に社長に就任している。前職はカカクコムの2代目社長として辣腕をふるい、同社を成長へ導いた。クックパッドが順調に発展して上場まで果たしたので、佐野氏は少し楽をしようとして穐田氏に譲ったと見ることができる成り行きだ。
(この項 続く)
2016年4月2日土曜日
リーダーズ・ブートキャンプの説明会もある戦略セミナー 4月27日(水)
戦略セミナー(山田修講師)が開かれます。
「繁栄の黄金律と戦略カードで樹てる実践・戦略立案セミナー」
4月27日(水)16:00と19:00より各2時間(同内容)
リーダーズ・ブートキャンプにご興味のある方は是非ご参加ください。
クックパッド、創業者 批判ばかりで具体案示せず 上場企業失格 (3)
上場会社でも創業経営者がまだ実権を握っている例は珍しくない。株式公開により多数の一般株主が出現して、創業者の持分は数%となってしまったところも珍しくない。ところが、そのような創業社長や創業家社長でも、まるでファミリー企業における“家長社長”のように振舞っている例はいくらでもある。創業者、創業家は社内的にも社会的にも一目も二目も置かれている。
クックパッドの場合、創業者でもある佐野氏のオーナー意識はとても高いだろう。なぜなら、佐野氏はまだ半数近くの株式を握っているためで、クックパッドの実態はオーナー会社といえよう。
さて、株主提案権を行使するためには、(1)6カ月前より引き続き総株主の議決権の100分の1以上、または300個以上の議決権を有する株主であること、(2)総会日の8週間前までに行使されることが必要となる。
(この項 続く)
クックパッドの場合、創業者でもある佐野氏のオーナー意識はとても高いだろう。なぜなら、佐野氏はまだ半数近くの株式を握っているためで、クックパッドの実態はオーナー会社といえよう。
さて、株主提案権を行使するためには、(1)6カ月前より引き続き総株主の議決権の100分の1以上、または300個以上の議決権を有する株主であること、(2)総会日の8週間前までに行使されることが必要となる。
(この項 続く)
2016年4月1日金曜日
クックパッド、創業者 批判ばかりで具体案示せず 上場企業失格 (2)
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