2019年6月23日日曜日

LIXIL創業家・潮田氏、敵前逃亡連発の“道楽経営”で6万人企業は経営できない(13)


瀬戸氏をCEOに復帰させるのがスジ


 瀬戸氏側と会社の指名委員会側と、2つの取締役候補案が提案された状況を受けて、執行役などのLIXIL幹部が指名委員会に「意見書」を2回にわたり提出した。幹部たちが自発的に、自社の重要人事を差配する委員会に意見書を提出するということは相当重大な決意の表れと取ることができる。

 4月に提出された1回目の意見書では潮田経営への批判、2回目5月に提出されたものには次のような指摘があったという。

「5月13日の指名委員会・取締役会の発表で、真に中立的な候補者名簿にならなかった理由をお聞きしたい」
「我々は提案された候補者名簿に潮田さんの影響が及んでいる理由を推定しています」
「我々上級執行者は多額の費用を必要とする委任状争奪戦を回避する全ての努力を支持し、瀬戸さんの建設的な提案(Olive branch:和解)を歓迎します」
(以上、5月24日付日経ビジネスオンライン記事『LIXIL幹部らが再び「意見書、委任状争奪戦回避訴え」』大竹剛より)

 つまり、幹部たちは瀬戸経営の復活を支持しているのだ。

(この項 続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿