2019年6月20日木曜日

LIXIL創業家・潮田氏、敵前逃亡連発の“道楽経営”で6万人企業は経営できない(10)

それが経営の不調ということでもなく、あるいは経営路線の乖離という真摯な議論の結末でもなく、オーナーもどきの気まぐれから更迭され、そのトラック・レコードに理由なく傷を付けられていく――。

藤森氏と瀬戸氏に起きたのは、そのような不条理といってよいハプニングだった。経営人材として世に希少な2人のプロ経営者をないがしろに扱い、リスペクトを示していない潮田氏を支持するわけにはいかない。

 潮田氏のLIXIL経営への関心度が、同氏にとってほかの文化的趣味と同程度のものだったとしたら、6万人を超す同社の従業員の不幸は大きなものがあったといわざるを得ない。


オーナーもどき経営者は去れ


 私が潮田氏のことを「オーナーもどき」と呼ぶのは理由がある。潮田氏は創業家であるが、2代目で創業者ではない。またLIXILは数社が統合された会社なので、ほかにも創業家が存する。

 (この項 続く)

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