2019年5月18日土曜日

ライザップ、営業赤字94億円…大物経営者招聘の裏に、瀬戸社長の“経営家庭教師”の存在(3)

SCSKは法人向けのITサービス会社なので一般的な知名度は高くないが、年商3000億円超で従業員数1万人以上、業界第6位の大企業だ。

住商情報システムと業界の草分け的存在だったCSKが11年に合併してSCSKに商号変更した。合併当時から住商出身の中井戸氏がトップを務め、任期中に同業界のBest of CEOに選出されたこともある。16年からは相談役として同社では非常勤となっていた。

 中井戸氏を迎えることになったRIZAP側の業容はというと、連結では従業員数こそ7000人超でその年商は1360億円(18年3月期、以下同じ)だが、それらの数字には2年半で60社以上を傘下に入れたといわれる子会社群のものが含まれる。いわば水ぶくれした連結数字である。本業ともいえるボディメイク事業を行っているRIZAP株式会社の年商は約329億円にすぎない。

 いってみれば、新興の上場企業に1桁上の大企業から大経営者が舞い降りた、というのが中井戸氏の着任なのだ。

中井戸氏登板の背景には大物最高顧問の存在が


(この項 続く)

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