2019年5月16日木曜日

ライザップ、営業赤字94億円…大物経営者招聘の裏に、瀬戸社長の“経営家庭教師”の存在(1)

RIZAP GROUP(ライザップグループ、以下RIZAP)が5月15日に決算発表(2019年3月期通年)を行った。

 年間売上は2225億円で対前年比82.3%増となった。通常の単一事業会社の決算としたら、すばらしい進捗である。しかし、RIZAPの場合、今回の発表で注目されていたのが、利益のほうである。前年の18年3月期は136億円の営業利益をたたき出し、年度初めの19年3月期利益予想額は230億円と野心的なものだった。

 ところが、昨年11月に修正予想として33億円の営業損失と大幅な減額が実施された。今回の発表前には100億円の赤字になるとの予想も報道されていたのである。正式発表された営業赤字は94億円で、100億円まではいっていなかったものの、1年前の大躍進感が打って変わって株式市場では「墜ちた偶像」的な銘柄と成り果てた。

 RIZAPにとって最大の興味は、この「底を打った」と評することもできる状況から、未来に向けてどのようにターンアラウンドを実現していけるかだろう。

(この項 続く)

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