2013年4月19日金曜日

「マネジャーは“戦略力”で勝負!」 ITmediaエグゼクティブに寄稿(2)

マネジャーレベルの人たちが一応保持している能力が2つあります。
・リーダーシップ能力
・コミュニケーション能力

 これら2つの能力がなければ、預かったチームを指揮、鼓舞して結果を出すことはできないので、いわば「持ってて当然」の能力です。ですから、皆が持っているこれらの能力分野でさらに抜け出そうとするのは効率が悪いし、至難の技です。

 ところが皆さんのレベルになってもばらつきがあるというか、開発が進んでいないのが「戦略力」なんです。「戦略力」とは経営戦略を立てる力、そしてそれを実践できる力です。

●誰も教えてくれなかった経営戦略の立て方
 それでは、全社戦略や部門戦略の立て方とは、一体どうすればいいのでしょうか。その方法を今度の新著『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(
山田修、ぱる出版)で書きました。同書では「戦略カードとシナリオ・ライティング」技法についても説明しました。

 世の中には多くの「経営戦略本」が溢れています。しかし、それらをひも解いてみても、ストレートに「経営戦略の立て方」を指南してくれている書はありません。戦略を立てる際に気をつけること、つまりTIPS(役に立つコツ)が種々述べられているくらいです。

「戦略を立てるためにはコンセプトが重要だ」などとも言われますが、それではそのコンセプトはどうすればいいのだというと、「それは自分で考えるしかない」などと述べられていました。


(この項 続く)

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