2019年11月18日月曜日

ジャニーズ事務所、報じられない「特殊な経営モデル」と「巨額の利益創出装置」(2)

男子タレントの育成とファン・クラブが成功モデル


ジャニーズは、ジャニー氏とメリー氏の「双頭経営」「分担経営」により発展を遂げてきた。2人は成人するまで、日本で生活した一時期を除いてアメリカのロスアンゼルスで育った。ショー・ビジネスの本場で過ごしたジャニー氏は、1952年に日本に移住してから、当初は少年たちに野球を教えていた(このチーム名が「ジャニーズ」)が、やがて少年たちに歌やダンスを教えてタレントとしてデビューさせるエンターテイメント・ビジネスに乗り出したのである。知られているように、ジャニーズでは男子だけをタレントとして養成しているので「男の子版宝塚」として発展してきた。

 ジャニーズには今や15のグループと90人を超えるタレントが所属し、デビュー前のタレント予備軍であるジャニーズJr.は約300名を数えるという。デビューすることができないジャニーズJr.は30歳で卒業しなければならないとされる。

 ジャニーズJr.は、先輩タレントがテレビやステージに出演する際にバックダンサーとして参加するなど、出演機会を与えられる。練習にもなるし、ファンの目に留まったメンバーはデビューやグループ結成の機会を早く与えられることがある。ジャニーズJr.は制度としてタレント輩出装置となっているのだ。

(この項 続く)

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